• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第69章 なつのおはなし ※裏なし掌編 お相手:色々



「はい、何でしょうか?しのぶさん」

「これを、みくりさんの所に
届けてあげてください。炭治郎君の手で
みくりさんがこれを使うのを
お手伝いしてあげて欲しいのですが…」

「これを使うのを、手伝えばいいんですね?
分かりました、行って来ます」

しのぶから預かった物を持って
みくりの私室のドアをノックする

「開いてますよ、どうぞ?」

ガチャとドアを炭治郎が開いて
みくりの部屋に入って来ると

「炭治郎?」

「これ、しのぶさんからみくりに、
渡して欲しいって頼まれて届けに来たんだ」

日焼け止めは塗って居たけど
日焼けしてしまっていて
ひりひりするなって思ってたら

しのぶがその様子に気付いて
へちま水を用意しましょうって
言ってくれたから炭治郎が持ってるのは

日焼けの火照りを抑えてくれる
効果のあるへちま水だろう

「炭治郎、ちょっと待って
こっち、来てくれる?塗ってあげるから。
炭治郎も、一日海で遊んでたから
顔、赤くなっちゃってるし、身体も
日焼けしちゃってるでしょ?」

はやくはやくと急かされてしまって
自分の手にみくりが
へちま水を取ると炭治郎の顔に
押さえながら馴染ませて来る

ひんやりとしたみくりの手の感触が

火照った頬に心地良くて

「気持ちいい…な、みくりの手」

「炭治郎の肌が、
日焼けして熱持ってるからだよ」

へちま水を馴染ませて行く手が
顔から首へと降りて来て
そのまま胸にも馴染まされて行く

「みくり、俺が、お返しに
塗ってもいいか?へちま水」


そう炭治郎に申し出られてしまって


「…う、うん…、塗って、炭治郎の手で」


君の肌をほんのり赤く染めたのは


夏の太陽で


そのへちま水には

日焼けの火照りを抑える効果があるらしいと


そう聞いていたのに


表面は確かにひんやりとしている様に

触れている手には感じ取れていて


「んっ、…炭治郎…っ、
塗ってくれてる…んだよね?」

日焼けをしてしまって
火照った熱を
へちま水が冷ましてるはずなのに


私の肌は冷めていても

私の身体は熱く 熱を帯びて行くのを感じて



眠れない熱帯夜の予感を感じながら


そっと触れた彼の肌の奥にも

熱い熱を感じながら


口付けを交わした
/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp