第69章 なつのおはなし ※裏なし掌編 お相手:色々
海での時間を過ごす
スイカ割をして
しのぶがお昼にしましょうと
声を掛けて来て
蝶屋敷でにぎってきたおにぎりが
沢山入った重箱を広げて見せて来て
「おおおっ、おにぎりじゃねぇかよ!
うまそうだな!!もーらいっ」
とおにぎりに手を伸ばした
伊之助の手をしのぶがペチンと叩いて
「ダメですよ、伊之助君
ちゃんと手洗いをしてからです。
でも、皆が楽しそうにしていて
今日は来て良かったです」
そう言ってニコニコと
しのぶが笑顔をこちらに向けて来て
「ねぇ、しのぶさんも
海で遊んで来てよ、午後からは
俺が禰豆子ちゃんとここで
お話して過ごすからさ」
そう善逸がしのぶに対して提案して来て
「いいんですか?善逸君、なら
午後は私も、遊んじゃいましょう」
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ーー
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たっぷりと海で遊んで
すっかり疲れ切ってしまって
帰りのバスの中で
隣の席に座って
しばらくの間話していたが
それもつかの間で
お互いにもたれ掛って眠ってしまっていて
しのぶに降りるからと起こされるまで
炭治郎にもたれ掛って熟睡してしまっていて
今は蝶屋敷には重傷者がおらず
落ち着いているから泊って行って下さいと
しのぶから申し出があって
俺と禰豆子と善逸と伊之助は
蝶屋敷で夕食とお風呂を頂いて
蝶屋敷に今晩はお世話になる事になった
「炭治郎、俺、禰豆子ちゃんと
一緒に夜の散歩して来るからさ。
炭治郎は、みくりちゃんと
過ごしたいでしょ?久しぶりなんだし」
そう善逸がにやにやしながら
こちらに言い出して来て
「けど、いいのか?善逸」
「おうっ!俺様も一緒だからな。
ねず公の事は、伊之助様に任せとけッ」
「いいよいいよ、炭治郎。
しのぶさんに頼まれててさ。
ホオズキをお盆に合わせて
育ててる所に受け取りに行ってくれって
言われてるの、いいでしょ?
でも、いいタイミングだったよね?
お盆過ぎたら、泳げないもんね海じゃ」
「あん?まだまだ暑いじゃねぇかよ。
何で盆?過ぎたら、泳げねぇんだ?紋逸」
「ああ?お前、そんな事も知らないの?
盆が過ぎたら、海はクラゲだらけじゃん。
ほら、伊之助、お前も行くぞ」
そう言って蝶屋敷を出て行く3人を見送って
「では、炭治郎君にも
お使いをお願いしたいのですが?」
そうしのぶが炭治郎に申し出て来て