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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第69章 なつのおはなし ※裏なし掌編 お相手:色々



「先生も、学生時代に
ご経験があったのでは?
若者特有の…悩み事ですが…」

「煉獄?距離が……近いぞ?
そんな目の前で言わずとも
私には、ちゃんと聞こえている…ッ」

グイっと手首をその手に掴まれてしまって
その力の強さは男性の物でしか無いが

「聞くだけじゃ…ダメですよ、先生。
耳でだけじゃなくて、俺の悩みを
聞いて貰いたいのですが?」

「分かった。分かったからっ。
お前の悩みを聞けばいいんだろう?
煉獄。だから、手を放してくれ」

みくりの手首を掴んでいた
その手の力が抜けて解放されるのが分かる

少し手首が疼く…な
結構な力で握られてたしな…当然か

若者特有の悩み…と言えば

思いつくのは…所謂


「前々から気になってる女性と、
距離を詰めたいと思って居ますが」

「そうか、精々頑張るんだな。
お前なら、相手に不自由は無いだろう?
もっと、若い方が…良いと思うが?私は」


2ヶ月ほど前に
付き合って欲しいと言われたのを

何かの冗談か罰ゲームだろうと
聞き流していたのだが…

「それともあれか?あの2人と
ゲームでもして、それの罰ゲームか何かか?
そう言った類の物でも、
場合によっては苛めになる事例もあるからな」

「そう言って俺をはぐらかすのは、
先生、貴方だろう?俺の悩みを解決して
俺が勉強に専念できるように
してくれる…と聞いた様にありますが?」

そう自分に都合のいい解釈をして来る

「煉獄、お前の冗談は笑えない。
私は…自分の身が可愛いし、
この学校も気に入ってる」

「別に俺は慌ててませんが?
補習は今日が終わってもまだ4日ある。
先生があんな試験問題にしてくれたお陰で、
他の生徒も居ないし、これ以上の事は無い」

煉獄があの試験で赤点を取った理由ってまさか

ズルッとその場でへたりそうになった身体を
杏寿郎に支えられてしまって
制服の下にあるその逞しい身体を

思わず想像してしまって居る自分が居て

「確か…、5日間の補修の仕上げに
追加試験がありましたよね?俺は
補習は受けた事がないから、
聞いた話でしかないが。違いましたか?」

5日間の夏季補習の仕上げには
追加試験があるのだが

「それは…何も、違わないのだが…」

「その、追加試験の事で
先生に改めて、俺から
お願いしたい事がありまして」



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