第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
これから仕事があると言うのに
こんなに朝から色々と
充実して居ていいのだろうか??
そんな事を考えながら
今回は和食の朝食にした
小鉢が多いし どれも
白ご飯が美味しい味付けで
ついつい うっかりと
ご飯をお代わりしてしまっていて
残ったおひつのご飯は
杏寿郎が全部食べていたけど
はぁーっとみくりがため息を付いた
今日のブライダルフェアは
11時から15時までと
18時から21時までで
それぞれのクルージング中に
30分程度の
船上での人前式を参加者が見学する
確かにクルーズ船での結婚式なんて
私だって何度か結婚式には
出席したことがあるが
港町が近い立地なのに
一度も実物を見た事がない
15時から18時までの時間の
停泊中の時間は自由時間ではなくて
船内の各所でHPの画像を
撮影するらしい
今日は仕事の扱いだし
月曜日は代休らしいので
そうは言ってもドレスに着替えるので
1時間程度は余裕を持って来て欲しいと
あちらから言われていたので
10時より少し前にクインテットの
停泊している場所へ行くと
今は船内清掃とかをして
運行準備時間だから
一般客は乗船できない時間なので
クルー専用の乗り場から
船内に入ると
いかにも スタッフオンリーと言う
内部の細い通路に繋がって居いて
「おおっ、何か、裏側って感じだね」
『そうですか?折角ですし、操舵室
見学されますか?』
と向こうのクルーの人が
そんな提案をしてくれたので
普段は入れない操舵室を見学させて貰って
ブライダルの受付と
控室のあるフロアへ案内される
普通のクルージングで利用する客と
階層で分離が出来る様になってるのは
前に下見と称してトワイライトクルーズを
杏寿郎が用意してくれていた時に
このクインテットには乗ってるから
その時はこのエリアは
照明が落ちていて閉鎖されてたから
ブライダルフェアの利用客と
一般の利用客がブッキングしない様にと
計算されているからなのだろうが
控室でウエディングドレスと共に
私を待ち受けていたのは
麻理恵先輩その人で
それも隣には樹奈の姿もあって
「麻理恵先輩と、樹奈ちゃんッ!」
「みくりちゃん、今日はね、
お仕事で来てるの、挙式の時に生歌歌うから。
バイオリニストと一緒だから。アカペラよりも
いい感じだと思うの」