第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
すぅすぅと寝息を立てて
穏やかな寝顔をして眠っている
自分の腕の上のみくりの
寝顔を杏寿郎は眺めていた
俺がさっき見た あの夢が
いつかの未来の夢なのならば
少なく見積もっても
4年後…位の話だろうか?
「あの時間も、俺にとって
かけがえのない愛おしい時間には
なんら変わりは無いが…。
今の君と過ごす時間もまた…、
俺は惜しみながら過ごすより
仕方がなさそうだな…、みくり」
他人から
知り合いになって
恋人になって
そして 夫婦になった…
夢に見た いつかでは
夫婦から 家族になっていて
「その為にも…、君じゃない方の
彼女の憂いを晴らさねばな…。
きっとあの彼女の憂いは、
もう一人の俺にとっても、
憂いと後悔でしか無いだろうからな」
サラッとその眠るみくりの
頭を杏寿郎が撫でて
空いている方の腕で
みくりの身体を抱きしめて
自分の身体を寄せる
自分の腕の中にその温もりを感じて居ると
急に眠気が差して来て
杏寿郎の意識は眠りの国に落ちて行った
ーーー
ーー
ー
2022年 7月23日
AM7;00
セットされていたアラームが鳴って
みくりが目を醒ますと
どうやらこの時間にアラームを
セットして居たのは隣の杏寿郎の様で
「おはよう、杏寿郎。
アラーム、鳴ってるよ?起きなくていいの?」
そうトントンと肩を叩くと
ゴロンとこちらに乗るようにして
杏寿郎が寝返りを打って来て
「ちょ、起きてっ!杏寿郎
重いんだけど?…んっ、やっ、
ちょっと…どこ、触って…んっ」
「みくり。いいだろう?
今日は、休みなんだし…なぁ」
ふにっと杏寿郎の手が
みくりの胸を揉んで来て
その胸の先の部分を
探る様にして弄って来る
「違っ…ダメっ、杏寿郎、
今日はこれから、大事なお仕事でしょ!」
「仕事?…っ、そうだった仕事っ
アラーム、鳴ってたか?どうして
起こしてくれなかったんだ?みくり」
そうしっかり目が醒めたのか
杏寿郎が今度は不満そうにして
こっちに漏らして来るから
「私は、ちゃんと起こしたでしょ?
起こしたのに、杏寿郎が…
して来たから、その…ッ」
「君のここがこんな風に
可愛らしい事に、なってしまってると…?」
そう言いながら
バスローブの上から