第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
その触れているだけの
舌の先からピリピリと微細な電流の様な
そんな僅かな痺れが
触れ合ってる部分から 舌に広がる
「んぅ、はぁ、んんっ、ぁん…ッ」
ゾクゾクと背筋が震える
自分が今 凄く優しく優しくに
彼に可愛がられていて
その触れる指先の優しさと
触れる 唇の温もりと
触れ合っている 舌の柔らかさに
繋いだままになった片手に
「…みくり、好きだ…君が」
「んぅ、好きっ、杏寿郎…ッ、
私も、好きッ、んぁあん、杏寿郎…ッ」
普段だったらこんな段階で
好きだ好きだとは言い合わないし
彼女は何度も名前を呼んで来たりはしないから
ヌルっと触れるだけに留めていた舌で
彼女の舌の先の方だけを
形を確かめる様にして舐めて行く
あくまでも ゆっくりと優しく
深い場所に押し込まない様にして
「んっ、んっ、んんぅ、はぁ、
んんぁ、んっ、ん゛んーーんッ」
舌で舌をそおっとなぞって
確かめて行ってやれば
くぐもった喘ぎ声を
彼女が俺の口の中に吐き出して来て
繋いで居た手を開放して
そっとその胸に沿うようにして
服の上から乳房を自分の手で覆うと
キュっとその外側の輪郭に手を合わせて
ほんの軽くにだけ 力を込めてやる
「んぁあんっ、はぁ、はぁ、んっ…あぁ」
「今日は…、随分と感じ易い様だな?」
そうその事実を指摘してやれば
みくりの頬に赤味が指して
そうなって居ると自覚してるからか
「んぅ、はぁ、変なの…っ、杏寿郎ぅ、
今日は…んんっ、あぁあぁん」
ふぅっと杏寿郎の吐息が
みくりの耳に掛かって来て
耳の縁にもキスを落とされて行く
グイっと腰の下に手を差し入れて来て
仙骨の辺りに手の平を押し当てて来る
甘い痺れが仙骨から広がって
骨盤の中を満たして行く
「んはぁあんっ、んぁ、あぁ、んぁ
変なの、今日…いつもより…ッ」
「感じすぎてしまうからか?みくり」
「んぁ、はぁ、んっ、だってぇ、杏寿郎にっ
ちょっとどこか触られてだけで、
気持ち良くなっちゃってる…、ンぁあんッ」
「俺は、まだ…
大したことはして居ないがな?」
そう口では言いながらも
グイグイと腰の手の平を押し付けて来て
そのままスリスリと腰を
楕円を描く様にして擦られる
「はぁぁ、んぁあっ、あんっ、ぁ…腰…ぃ」
「腰…、気持ちがいいんだろう?」