第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
毎回毎回思うけども
私の旦那さんは
何て素晴らしいのでしょうか?
「なっ、本当に?マジで?
旦那さん神過ぎん??てか、神じゃない?」
そう言って自分の前で
合掌をして合わせた両手を
みくりが擦り合わせて来るから
「いや、拝んで貰う必要は無いんだがな?
そこまで、喜んで貰えるのなら。
俺としても、張り合いがあるからな」
「………ッ、杏寿郎っ」
そのまま ガバッと
杏寿郎にみくりが抱きついて来て
ギュウウっとみくりが
引っ付いたままで離れなくなってしまって
飛びつかれた勢いで
畳の上に倒れ込んでしまったが
「…みくり?」
杏寿郎が声を掛けると
ギュウッと更に縋り付いている
腕に力を込めて来て
胸に顔を押し付けて来るから
ポンっと杏寿郎がみくりの
頭に手を置いて来て
よしよしと頭を撫でられてしまう
「んっ、杏寿郎…、もうちょっと、
このまま…で…居たい…んだけど?」
よしよしと頭を撫でていた
杏寿郎の指がくしゅっと髪の中に
差し込まれてそのまま手櫛で
髪の毛をスルスルと溶かされて
パサッ…と纏めていた
みくりの髪留めが外れて
バサッと髪の毛が広がりながら降りて来る
「…みくり、このまま…、
こうしてるだけ…、でいいのか?」
そうこちらに確認する様にして
杏寿郎が尋ねて来るのは
「でも…ッ、運動しに行くんじゃ…」
確かにジムで夕食まで汗を流そうかって
話はして居たけども
「あっちでも、こっちでも…、
汗を掻くのには変わりは無いだろう?
どうせ、夕食の前にシャワーを
浴びるつもりだったんだからな…」
そう杏寿郎が独り言の様に言いながら
スルッとその手をみくりの背中に回して来て
反対の手でみくりの右手を
手繰り寄せるとその甲に恭しく
口付けを落として来て
「それとも、君が
そう感じてくれて居ると言うのに。
俺に、それを、蔑ろにしろと言うつもりか?
みくり、君は。
そんな酷い奥さんじゃないだろう?」
手の甲にちゅうっと口付けを更に落とされて
そのまま指と指を絡め取られて
ぎゅっと繋がれてしまって…
身体をそっと畳の上に倒されてしまう
上から 熱の込もった視線で見下ろされてしまって
その杏寿郎の表情が
堪らなく セクシーだなぁって感じて