第67章 ７月のある週末の話　前編　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ　

「そう言えば、俺の母さんから
LINEが来ていたぞ？あの例のCM
テレビで観たってな。
”みくりさん、素敵だったわね”と
伝えて置いてくれと言って居たぞ？」

みくりがYouTubeから
例のアクアトピアのCMの
公式サイト用のロングバージョンが観れるから

「これもなんだけどさぁ？
あのストリートピアノの動画にも
出たでしょ？顔は編集でぼかして
分かりにくく隠してくれてたけどさ。
割とストリートピアノで有名な人だったからさ。
それなりにあの連弾動画も、
再生数も何十万とかなってるしねぇ」

目立つ事が苦手なみくりには
こうして自分が世に晒されてるのは
余り落ち着かない気分なのだろうが

「そう言えば、今週末だよね？
オークラに泊まって、クインテットで
クルーズウエディングかぁ。
港町の神南港らしいプランだよね？」

「クインテットは大小の宴会場が
船内にあるから、大人数から
会場を分けたりも可能だし、
小会場での、家族結も出来るからな。
クインテットでもブライダルフェアは
連日しているが、
個人を対象にした相談会らしくてな」

個人を対象にした相談会だけなんだ
でも今回は　公式サイトの動画撮影だって

「だから、今回はクインテット側も
それだけ、本気なんだろうな？
土曜日は二回結婚式するからな？
昼と夜にな、だから、土曜日は
俺達は休日出勤扱いだ。よって」

ビシッと杏寿郎が指を立てると

「月曜日は、代休だからな」

「ええ？そうなの？嬉しいけど…ッ」

「後、前日に最終的に打ちあわせをするから。
金曜日は午後から、俺達は出張扱いだ。
面倒だから、金曜も泊まる様にしといたぞ？
まぁ、最終的な話の前の話は明日
会社にあっちの担当者が来るから、
その辺の最終に向けた調整はするがな」

そうそう　結局この前の
アクアトピアの時なんだけど

よくよく杏寿郎に話を聞いたらさ

土曜日も日曜日もブライダルフェアの
モデルとして仕事をしたりしてたから
そこが休日出勤の扱いになって
金曜日も金曜日で半分休みみたいな感じだったけど
その日にも打ち合わせしたりしてたから

それを打ち消し合う形になっていて
まだ残ってるんだよなぁ　結婚休暇…

損はない様にしてい置いたとか言ってたけど

全くの損が無い様にして来る辺り
流石は杏寿郎だよなぁと思ってしまう