第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「その代わり、8月に予約が取れなかったら
9月になるぞ?文句は無いか?みくり。
もう、世間は夏休みになる頃だしな、
こうして気まぐれクックで紹介したら
問い合わせも増えてるだろうしな」
「でも、一隻辺り3名のグループで
貸し切りな感じだから、
コロナの今にもぴったりだよ」
そう言いながらも
視線はスマートフォンで
「何を調べてるんだ?みくり。
浜名湖のレイクサイドのホテルか?」
「えっ、いや、あの…例の事件の方。
これ、凄い情報のインパクトが凄かったから
詳細が知りたくて、調べてみたけど。
イメージしてたのとは、大分違うかも?」
泊まりたい旅館でも探してるのかと
杏寿郎が思って居るとみくりが
調べていたのは例の6月のとんでも事件の方で
その詳細を表示した画面を
杏寿郎の方へ見せて来て
「しっかりとした、ルールが決まってる
大人の社交場だったみたいだね」
「もしやと思って聞くが、興味あるのか?
その…相手を交換する…感じの、に」
杏寿郎が難しそうな顔をしながら
そうみくりに尋ねて来て
「あるわけないでしょ?そんなのっ!
杏寿郎で…いいし?」
「甘いな。そこは、で…じゃなくて、
が…と言う所じゃないのか?みくり」
そう言いながら杏寿郎が
自分の顔を近付けて来る
「そっ、そりゃあ、一応…ね?
杏寿郎の奥さんなんですから、
杏寿郎がいいに決まってる」
「なら、応じるしかないだろう?」
そう言いながらキスをして来るから
それが深い方に変わる前に
杏寿郎の額を押して離させると
「いいだろう?キス位しても…
そう言う時期だからって、手厳しいぞ?」
前に夫婦生活のルールを再確認したが
生理中はあっちは無しでと
彼とは決めたんだけど
そうしなくてもいいから ちょっと触るだけとか
とか とか…されてしまうと
当然に 体は反応してしまう訳で
その終わるまでの期間を
モヤモヤして過ごす事になるんだけども
「だってぇ、キスしたら、杏寿郎
ついでにあちこち、触って来るでしょ?
キスだけじゃ、終わらないでしょ?」
「何だ、知ってたのか?」
そう目を丸くさせて
驚いたと言いたげな顔をしていたが
生憎 私は騙されるつもりはないし?
「騙されませんからね?」
「な、何の事だ?みくり」