第66章 あるカップルの週末 お相手:不死川実弥 現代パロ
「もう一回っ!
もう一回しましょうっ!」
そう興奮気味に
みくりが言って来るが
あれからそう言われて
もう5度程 レースをしてる
流石にゴーカートではあるが
本気で走るのに
疲れを感じてしまって居て
「お前、ひとりで行って来い」
そう げんなりしながら不死川が言って
「大丈夫か?と言いたいが俺も
少し、張り切り過ぎてしまったな」
「ねぇ、みくりちゃん。
隣に乗せてくれる?みくりちゃんの
ドリフトのコーナリング、
自分の身体で体験してみたいんだけど」
そう みくりがみくりに
話しかけて来て ぱぁっと
みくりの顔が明るくなって
そのまま2人で1台のゴーカートで
ノリノリでかっ飛ばして居たので
一緒にそのまま 延長と
もう一周して来て戻って来る頃には
あの みくりの走りに
同乗して降りずに 2周するとか
煉獄の嫁もぶっ飛んでると
不死川は感じては居たが
「珍しい事もあるもんだな…」
そう杏寿郎が漏らして
「あん?何がだよ、アイツ等ァ、
知らねぇ間に仲良しになっちまってんぞ」
「みくりは、普段は結構、
人見知りするからな。割と。
不死川…、君の恋人の事は、平気らしいな」
そのまま違う乗り物の方に
こちらを無視して歩いて行ってしまって
それを不死川と杏寿郎が
慌てて追いかけて行くと
「まだ、不死川さんは、
休んでていいですよ?
その間、みくりちゃんと
一緒に遊んでますから。
ねぇ?みくりちゃん」
「うん。一緒にみくりちゃんと、
この辺りで、遊んどくね?
杏寿郎も、ゆっくりしてて?」
そう言って2人でメリーゴーランドやら
回転するブランコやらで
きゃっきゃしながら遊んでいて
その様子を下から
保護者の様に見上げていると
複雑な心境になって来る
「アイツは割と、あんな感じでよォ
誰とでもすぐに仲良くなっちまう」
「それで、気難しい君も、
彼女に絆された…と?でも言いたいのか?」
回転するブランコから
2人がこちらに手を振って来るから
下から手を振り返した
戻って来て今度はお化け屋敷に
入りたいとみくりが言い出したので
4人で入ったまではいいが…
横一列に手ぇ繋いで
お化け屋敷を巡る羽目になるとは…よ
「コラっ、何でお前っ
煉獄の嫁と手ェ繋いでんだァ?」