第66章 あるカップルの週末 お相手:不死川実弥 現代パロ
「同門だって言ってましたよ?
空手道場の、
奥さん空手されるんですか?
美人でおっぱい大きくて、
空手するとか、意外性がっ」
いつの間にか
不死川の手から逃れて
みくりがそう言うと
「いや、そうじゃねェ。
空手じゃねぇよ、育手の…。
ああ、もう、今はそれはいいんだよっ!
煉獄、時間あっかァ?付き合ェ」
そう言って ゴーカートを指差して来て
「レースしたいです!
レース。2人より4人楽しいです」
どうすると
杏寿郎がみくりに尋ねていて
「時間あるし、私はいいけど?」
「一緒に乗るか?」
そんな相談をしている内に
ふたりは別のカートのスタンバイしてるから
とりあえず それぞれに別れて
ゴーカートに乗り込んだ
本格的なゴーカートで
ちゃんとスタートを知らせる
シグナルが赤から黄色
そして 青へと変わって
スタッフの人の合図と共に
4台のカートでスタートしたが
スタートからべた踏みの加速で
みくりのカートがスタートして行って
その離れた1台を3台で追いかける
「気ィつけろォ、アイツは
ゴーカートでドリフトする女だかんな。
普段はおっとりしてるが、
ハンドル握るとああなる、性質悪ィ」
ゴーカートでこんなスピード出るのか?
果たしてブレーキ踏んでるのかと
思わせる様なそんな
走りっぷりでしか無いが
タイヤを鳴らしながら
コーナリングする人は
ゴーカートでは見た事無い
「アイツとは、
サーキットで出会ったんだァ」
そう言えば不死川は
サーキットに走りに行くのを
趣味にしてた時期があったか
「不死川。もしかすると…と
思って聞くんだが」
杏寿郎が加速して
不死川のカートの横につけると
「んあ?何だァ?」
「君の恋人は、レースクイーンか?
スレンダーだが、スタイルもいいし
それに、何より顔も整っているが?」
「そんなモンじゃねぇよ。
アイツは、地方のサーキットの大会の
バイトのグリットガール止まりだ。
んな事はいいがァ、煉獄、
お前の嫁、どうなってるんだァ?
お前の嫁も、運転上手すぎんだろーがよッ」
知らない内に抜かされていた様で
前でみくりと競り合っていたから
「不死川、追いつくぞ!」
「あったりめぇだァ!」
結局 4台で抜きつ抜かれつしながら
みくりが1位でゴールをして