第66章 あるカップルの週末 お相手:不死川実弥 現代パロ
「ここは外だっつってんだろーがっ」
思い切りデコピンされてしまって
ジンジンと痛む額を
涙目になりながらみくりが押さえる
「痛いっ、不死川さん照屋」
「誰が照れ屋だァ、誰がァ!!」
「でも、不死川さんの
そう言う所、好き…かも?」
さっき 好きって言い切って
俺に デコピンされたから
今度は 不定詞にして来たな コイツ
チャペルの見学の後は
フルコース試食会になっていて
披露宴仕様にセッティングされた会場で
別室に居る新郎新婦の様子が
モニター中継で見れる様になっていて
2人がケーキに入刀して
ファーストバイトをお互いにするのを
モニターから見学して
中継で別の会場で
会社の同僚の人が待機していて
リモートの会場とでも繋いで
余興も披露できるらしく
かなり本格的なダンスの余興だったので
それも凄いなぁと思ってしまったが
「随分、本格的な模擬披露宴だね」
「ああ、どうせあの時に
披露した余興だからな。
あれ、どっかの公園からの中継だな」
「でも、リモートでも
こんな風に色々と出来るんだね。
中継配信するだけかって思ってたから」
その後 モニターが
二分割になって片側に
新婦さんが 反対側に
どこかの家からの配信と繋がって
サプライズの演出で
会場に来れないゲストである
新婦のご家族との中継を繋いだらしく
「あれは…、煉獄の仕業だろ」
涙目の新婦の隣で
ニコニコ笑顔の新郎の姿を見て
不死川がぼやく様に言うと
モデル披露宴とは思えないと言う声が
離れたテーブルから聞こえて来て
いや そらそうだろうが
実際に演技じゃなくて
サプライズだからなぁ
嬉し涙を流す みくりを見てると
まぁ 良かったとは思うが
新郎新婦とのモニター中継は切れて
会場のスタッフがサプライズの
演出等にも相談に乗ってくれる旨を
マイクで説明をして来て
その中の例をと付け足して来た
会場からは海外でも対応できるのかと
質問があったりして
海外との中継も対応は
国が制限してる場合を除いては可能で
そうなると 世界中どこに居ても
結婚式に招待できるって訳か
「ここにすっかァ?みくり」
「うん、そうだね。
元々オリエンタルハーバーは
候補にしてた所だし。
さっき、実際のチャペルの中も
凄いいい感じだったから」