第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
「それに、今の君の
浴衣姿は、俺だけ…の為だろう?
浴衣の奥さんを、独り占めできるのも
旦那さんの特権だな」
「お夕飯、盛り付けたりするから。
杏寿郎もシャワーして来るでしょ?」
杏寿郎がシャワーをしている間に
昨日 杏寿郎が買って来てくれた
流しそうめんの機械をセットして
冷やして置いた そうめんのボールと
具材は大皿に盛り合わせて
そうめんつゆは干しシイタケの
戻し汁で希釈しておいた
蒸し鶏は ジップロックで
チンをして置いてあるので
それを食べやすい大きさに切って
スライスしたきゅうりと
チンした豆苗ともやしの上に並べて
カットしたミニトマトを周囲に並べると
仕上げにゴマダレを掛けた
後は
おじさんが送ってくれた
持留のおじちゃんの所の
鮎の甘露煮の真空パックにやつを
皿に乗せただけの簡単で何もしていないのに
間違いなく 美味しい一皿と
前から 夏になったら
育ちすぎて バットになった
おばけきゅうりを送って欲しいと
おじさんに前々から頼んでいたのだ
そのおばけきゅうりの煮物
煮てすぐに食べるよりも
冷蔵庫に冷やして置いて
数日は常備菜にできるから
もう これさえあれば
私は白いご飯が2杯はこれで
食べられる 危険な食べ物だ
杏寿郎もおばけきゅうり煮は好きだから
いつも以上に白ご飯食べてくれるし
これだけ沢山あれば しばらく
毎日 きゅうりの煮物が食べられそうだ
「あ、そうだ。杏寿郎が
シャワーしてる間に、
きゅうり、これは多分夕飯で
無くちゃいそうだから、もっと作っとこ」
そう言いながら
みくりが大きなキュウリの皮を剥いて
適当なサイズにカットすると
鍋の中のきゅうりだけを取り出して
皿に移すと 残って居る煮汁に
それを入れて 火にかける
「増量、増量、これで明日も分もあるし」
杏寿郎がシャワーから戻って来て
テーブルの上に
きゅうりの煮物があるのに
まだ きゅうりの青臭い匂いが
キッチンにしていて
「みくり、何をしてるんだ?」
「え?それだけじゃ夜で
無くなっちゃいそうだったから。
明日の分も用意して置こうかなって。
あ、後は、タイマーにするから大丈夫だよ?」
そう言いながら
IHのタイマーをセットして
みくりが杏寿郎の方に向き直ると
そこには 暗いグレーの浴衣の
杏寿郎が立って居て