第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
私が食べたいと言っていた物と
おじさんからのLINEにあったが
何を送ってくれたんだろう?
段ボールを開くと中には
毎回入ってるミニトマト
いや…おじさんの作る
片山さん家のミニトマトは
神南港市でも有名なのだが
それから デーンと
存在感のあるある物が入っていて
「そうか、これね。
7月だから。これのシーズンか。
もう、これはあれ、だよ。
これが、あれば私はご飯、何杯でも
食べられる奴じゃん、作ろ」
ご飯が無限に食べられるから
危険な食べ物だと呼ばれている
アレを作る算段をしながら
一緒に同封されていた
ある物を魚用の皿に乗せる
「もう、これだけで
間違いのない1品じゃん」
後はおじさんのミニトマトを
そうめん用と蒸し鶏用にカットすれば
バット程に育った
巨大なきゅうりを手に取って
ピーラーで皮を剥いて行くと
大きめのサイズに輪切りにして行く
後はこれを鍋に水と入れて
白だしと適当に砂糖やらみりんやら足して
色付け程度に醤油入れて煮るだけ
そう 煮るだけ
それだけでいい それ以上ない
「あ、でもこれ作ったら
白ご飯が居るか。白ご飯炊いとこっと」
炊飯器に米をセットし終えた頃に
杏寿郎が帰って来て
その手にタライを持っていて
「お帰り、杏寿郎って
そのタライどうしたの?」
「見て分からないか?タライだが?」
「いや、それがタライなのは
見たら分かるけどさ、タライと
ロックアイス?」
「ああ。これ、タライで
冷やそうと思ってな」
そう言って
スーパーの袋越しでも
何か分かる丸い物を持ち上げて
杏寿郎がみくりに見せて来て
「小玉スイカ、買って来てくれたの?」
「ああ。だから、スイカと
ビールも、タライで冷やすだろう?」
「ミニトマトときゅうりも冷やす?」
そう言ってみくりが
手の平の上に残って居る
きゅうりとミニトマトを乗せて
杏寿郎に見せて来て
ベランダに杏寿郎が
ロックアイスを沢山いれて
小玉スイカと缶ビールと
私が渡した野菜を冷やし始めて
「ねぇ、タライなんで2つなの?
こっちは、氷要らないの?」
「こっちは、浴衣に着替えてからな?」
そう言って来たので
タライに足でも浸けて
夕涼みでもするのかと思って居ると
「シャワー、するだろ?先に」
「う、うん、そうだね。身体だけ…」