第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
胡蝶と冨岡は恋仲になったのだろうか?
俺の記憶にはその記憶は無くて
胡蝶の口からも冨岡と恋仲だったとは
聞いた事が無かったが
ーーー
ーー
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その頃の みくりは
午前中の仕事をいつも通りに終えて
お昼休みになって
今日は面倒だから
社員食堂で済ませる事にした
コロナの対策で
デカデカとした文字で
”黙食”と書かれた紙が
食堂のあちこちに貼ってあるから
ランチを一緒にと言っても
会話の一つも出来ないのだけども
日替わりランチを注文して
互い違いに 間隔を開けて
配置されている椅子の
空いている席に腰を降ろすと
スマートフォンを
ポケットから取り出して見ると
おじさんからLINEが来ていて
何でも 私が食べたいと
言っていた物が採れたから
今日の夕方に着くように
送ったとの事で
今夜は杏寿郎のリクエストで
浴衣を着ないといけないし
そうめんは杏寿郎が沢山食べるから
大量に茹でて冷やして置かないと
浴衣着たら 暑いから
その状態でそうめん茹でるとか
地獄でしかないから
着替える前に夕食は用意して置いて
シャワーして浴衣に着替えたいし
そんな事をあれこれと
今日の夜の算段をしながら
ランチを済ませて
午後からの仕事も終えて
定時で職場を後にした
18時に時間指定で
おじさんが荷物を送ってくれてたので
とりあえずそうめんを茹でながら
それを受け取って
そのおじさんからの荷物の
中身でメニューは考えようかな?
みくりに少し
後れを取って杏寿郎も職場を後にして
今夜の必要な物を揃えに
ある場所へ向かった
そこは商店街にあるある店で
前にイベントを企画した時に
お世話になった問屋だった
「すいません。煉獄です。
お願いしていた物を受け取りに来ました」
「ああ。煉獄さん?
メール貰って驚いたよ?
こんな感じで用意したんだけど、
メールで言ってた組み合わせだと
こんな感じかなぁって。あとコレ」
そんなに大きくない
段ボール箱を
大きな丸いタライと一緒に
杏寿郎に手渡して来て
杏寿郎がそれを受け取り
代金を支払うと
「ありがとうございます。
これ、また明日、返しに来ますので」
「いや、今はイベントとか
あんまりないから、いつでもいいよ?」
タライを抱えて
そのまま商店街を移動して行く