第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
その後 杏寿郎もシャワーをしに行って
一緒にベットに入ったんだけども
もしかしたらって思ってたけど
そのまま 七夕の朝を迎えて
夜中に何度か目が醒めたのは
杏寿郎がいつの間にか
部屋の温度設定を下げていたからで
その 決して
身体がソワソワと疼いて
落ち着かなかったからじゃないと
私としては信じたいけど
その分 今夜は…してもいいなぁって
朝から夜の事考えていて
朝食の用意をしてたんだけど
「…痛っ」
考え事しながら
朝食の用意をしていたので
トマトと一緒に自分の指を少し
切ってしまって
「みくり?
指、切ったのか?大丈夫か?」
自分の切った指を
押さえている反対の手の間から
血がポタポタと垂れて来る
「大丈夫、ちょっと薄皮
切っちゃっただけだから。
ぼんやりしてたみたい」
「今まで、一度も
そんな事無かったのにか?」
同棲してから
一度も指を切るなんて事
無かったから
体調が悪いのかと心配されてしまって
「大丈夫だってば、
そんな顔して見なくても。
大した事ないから、杏寿郎?」
額の前髪を上げられてしまって
コツンと額を合わされる
「熱は無さそうだが、後は俺がするから
傷の手当、するだろう?指曲がるか?」
「そんな切ってないから、
大丈夫だってば。血だらけの
食事作る訳にも行かないもんね」
杏寿郎に礼を言って
キッチンを交代すると
シンクで血と傷口を綺麗に流して
キッチンペーパーで
水分を拭き取ると
もう出血は収まって来てるし
ちょっと深めだけど
1センチ程しか切ってないし
バンドエイドでは不安だったから
滅菌パットの残りを良いサイズに切って
サージカルテープで固定しといた
バンドエイド持って行っといて
収まったら張り替えよ
片手だけ ゴム手袋すれば
家事も問題なく出来るだろうし
自分の傷の手当てを終えて
キッチンに戻ると
「杏寿郎、ありがとう。交代する」
「いや、もう、終わるから。
座ってくれてていいぞ?
どうしたんだ?らしくもない」
嘘をつくのも 心苦しいけど
「いや、あのね。折角
七夕するんだしね?
今夜のね、お夕飯どうしようかなって」
そう 咄嗟に嘘をついてしまった
言えない 言えないもん
今夜が楽しみで
昨日は我慢して落ち着かなかったとか
言えないっ