第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
「ピンクが恋愛とか、緑が健康とか
そんな事か?」
「えっとね、確か
青(緑)・・・人間力をアップする
黄色・・・人を信じ大切に思う
赤・・・先祖に感謝する
白・・・決まりを守る
黒(紫)・・・学業の向上を願う…だってさ」
思って居た願い事と色の効果よりも
真面目な感じの返答が返って来て
「杏寿郎は、何書いたの?」
「俺か?俺は、この一連の
プロジェクトが上手く行きます様にだな。
将来の出世にも関わるし、俺も
世帯持ちになったんだからな。
今は共働きだが、子供が出来れば
今の生活のままとも行かないだろう」
みくりがむぅっと口を尖らせて
口を尖らせたままで
ぷうっと頬を膨らませる
「何それ、真面目な願い事じゃん」
「失礼だな、君は。
俺はいつだって、至って真面目だろう?」
その杏寿郎の言葉に
信じられないとでも言いたげな顔を
みくりがしていて
「それに、不真面目な方の俺の
願い事は、天の神様じゃなくて。
ここに居る君が、叶えてくれるだろう?」
そう どうにも厭らしい感じに
含みを持たせて囁いて来るから
「えっと…、じゃあ杏寿郎が
七夕にお願いしたい事って…何なの?」
「そうだな、折角七夕なんだし
浴衣でも着てもらうか。俺の為に」
「そうだね、浴衣。
確かに、全然着る機会もなくて
しまったままになってるけど…ッ」
「なら、俺はそのお家浴衣でも
夏を楽しめる用意をするとしよう」
まぁ この旦那さんの事だから
例にも漏れずに
お家で浴衣着せといて
浴衣プレイしたいとか
そんなことをどうせ
言って来るんだろうけど
でも 私に浴衣をわざわざ着せるのなら
それを無駄にさせないと言って来て
まぁそう言うんだったらと
杏寿郎のそれに期待をして置くか
「ねぇ、明日さ、そうめんは確定だけど。
それだけじゃさ、蒸し鶏か冷しゃぶでも
一緒に用意する??鮎でも焼く?
七夕ってそうめんとちらし寿司しか
イメージないけど、炭水化物しかないじゃん」
今 夕飯を食べた所なのに
明日の夕飯の話をされてしまって
「別になんでもいいがな、
君が作る物なら俺は」
「何それッ、一番、何にしたらいいか
困る奴じゃん。まぁ適当でいいなら
適当に作るけどさぁ?晴れるかな、明日。
七夕の日って晴れないイメージが強くてさ」