第65章 2人の小さな七夕を お相手:煉獄杏寿郎 現パロ Rー15
青と水色のスライダーの部分は
レジャープールの
ウォータースライダーを彷彿とさせる
「この、スライダーは
形を変えられるらしいぞ?
下の部分だけなら、いつもよく見る
回るタイプとしても使えるからな」
「杏寿郎はさ、
流しそうめんしたことあるの?」
「俺か?俺は昔それこそ、
ボーイスカウトのキャンプで
したぐらいだが、君は毎年してそうだな」
「丁度、川も竹もあるからね。
おじさんが竹切ってくれて、
じいちゃんが節取って、
グラインダーで削ってくれてね?
家族で流しそうめんしてたよ」
そう流しそうめんに関する
思い出話をして来て
2人で一緒に夕飯を食べた
「お夕飯食べたら、杏寿郎も
短冊に願い事書くでしょ?
笹が小さいからさ、飾りも
そんなにつける場所ないけどね」
そうみくりが言うが
家用の笹飾りなんて
それ位あれば十分なのでは?と
杏寿郎は思わずには居られないが
「俺と君しか居ないんだから、
その大きさで十分なんじゃないのか?」
「え?そうなの?
あっちに居た頃は、おじさんが
笹を切って来てくれるからさ。
笹もね、暑い時期だからすぐに乾燥するし
葉っぱが落ちちゃうし、干からびるもんね」
「あのいとこの2人と、
七夕飾りを作ってたのか?」
夕飯の片付けをしながら
杏寿郎が
リビングで折り紙を広げている
みくりに声を掛けて来て
「この時期になったらさ、ショッピング
センターのさ入口に大きな笹あるでしょ?
好きに願いごと書いていいヤツね、
あれぐらいの笹だからね?当然
それなりの飾りを作らないとね」
そう言いながら貝繋ぎを作っていて
「七夕の飾りでさ、川あるでしょ?
あれをいかに細く切るかを
追求してた時があったんだけどもさ」
そう言いながら青い折り紙を折ると
切れるんじゃないかと
こっちがハラハラしそうな位に
細い川を切って行くから
「細く切るのはいいが、
それ開く方が至難の業じゃないのか?」
「そうだよ?ちぎれたら
価値が無くなっちゃうからね」
そう言いながら元が折り紙だったのかと言う程に
細ーく伸びる 川が出来ていて
「中々に、器用だな」
「杏寿郎もする?何か作ってよ」
「そうだな、俺は網でも作るか」
そうしてる内に
テーブルの上が出来た飾りで
賑やかになって来て
「多すぎる…んじゃないのか?」