第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「こんなにさ、何回も
結婚式する夫婦なんて、
なかなかさ、居ないと思うんだけど?」
「確かに、
そう言われればそうなんだがな?
だが、悪くも無いだろう?
一生に一度だけとは言うが、
何度してもいいと思うがな?」
くすくすとみくりが笑って
「そう、言われればそうかもね?
こんな素敵な旦那さんとなら
何度でも、してもいいかもね?結婚式」
「前に、新婚旅行もしたが。
新婚旅行も、2回目だが悪く無い」
そう言いながら 杏寿郎が
何かを思い出す様に目を細めると
うんうんと頷いていて
例えば こんな何度も結婚式を
してる夫婦なんて
私と杏寿郎位なんだろうなって
そんな事を考えながら
ゴクッとビールを飲む
「それに、明日と
明後日だけじゃないだろう?」
そう杏寿郎が言って来て
「…って?何の事?」
「来月も、結婚式だからな。俺達は」
そうだった 来月も
結婚式するんだった 杏寿郎と
例えば こんな風に
何度も結婚式しちゃうのも
私達らしいなって…
「来月もさ、その後
泊まったりするの?」
「ああ、そのつもりだが?
明日と明後日のドレス姿も楽しみだが。
来月のドレス姿の君も楽しみだな」
将来子供に尋ねられたら
なんて言い訳をしようか…なんて
何年後かも分らないような
そんな 未来の言い訳を
つい 考えてしまっていて
例えばこんな結婚式を…
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?どうした?奥さん」
「もしさぁ、将来、
子供に結婚式の写真見せるじゃない?
”何で、パパとママは何回も
結婚式したの~?”って言われたらどうする?」
そう杏寿郎に尋ねると
目を丸くさせて居て
「お父さん、お母さんじゃないのか?」
「父、母の方が良かった?」
「俺と君の子供は、心は読めないからな?
って、そんないつになるか
分からない様な事を考えて居たのか?
するか?結婚式、その…、俺達の」
そのまま みくりの頬に
杏寿郎がキスをして来て
そのキスが頬からこめかみ
耳の方へと移動して行く
「んっ、杏寿郎っ、それ…はっ、
お仕事で…じゃない、結婚式?」
「子供と一緒にできるだろう?」
明日も 明後日も
来月も結婚式をするのに
数年後に 子供と一緒に
結婚式をしないかと持ち掛けて来られて