第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「後ねぇ、タコのアヒージョと
当然、お造りは要るよね?
それから、
ガーリックバターソテーに。
タコ飯も要るよね?
あ!!折角、フライヤー買ったんだからさ。
揚げたてのタコの唐揚げも食べられるね?」
もう みくりの頭の中は
来月の 7月の半夏生の事で
いっぱいになって居て
さっきの話で タコを食べる事に
ちょっと抵抗を感じながらに
タコのフルコースが美味そうだと
そんな風に感じてしまって居る自分が居て
こんな風に みくりに
良く分からない雑学を教えられては
知らなかった世界を知って行くのだろうか?
「杏寿郎、半夏生楽しみだね。
あ、酢の物しないとダメだよね?」
「そんなに作るの、
大変なんじゃないのか?」
杏寿郎の言葉に
みくりがキョトンとしていて
「でも、品数多いけど
手間のかかる物が何一つないよ?
タコがあれば、何とかなるよ」
「そう言えば、君がタコを
好んで食べてるのを見た事がないが…」
「タコより、イカの方が好きだよ?
それに、さっきタコの話したけど、
羨ましい存在でもあるんだよ?」
そう 一生に一度の交尾と
産卵しかしないタコを羨ましいと言って来て
みくりの言葉に杏寿郎が顔を顰める
「タコが食べる物知ってる?
タコは、雑食なんだけど。
主に甲殻類と二枚貝とかの貝をね
好んで食べるんだけどね?
伊勢海老やら、鮑やら、
サザエ食べてるんだよ?
羨ましい生活じゃない?タコ」
自分の好物を食べているタコを
みくりが羨ましいと言って来て
「三すくみってあるじゃない?
ナメクジと、カエルと蛇のやつね。
あれに似た様な感じでね、
タコと伊勢海老とウツボもそんな
関係なんだよ?」
「三すくみ…か、蛇はカエルを
一飲みに出来るが、カエルは
ナメクジを一飲みに出来る。
ナメクジには、蛇の毒が効かずに
ナメクジの粘液に蛇が身体を溶かされる…」
その 誰もが身動きが取れなくなる関係を
三すくみと言うのだが
タコと伊勢海老とウツボの関係は
「タコが伊勢海老を食べようとする、
伊勢海老を食べようとするタコを、
ウツボが食べちゃうから、
タコは伊勢海老に近づけないんだってさ。
伊勢海老が海底を大行進する話は知ってる?」
っと まだあったのか
タコと伊勢海老関連の話が…
「テレビで見たんだけどね?」