第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「いいね、船も。
それこそ、小学生の時に
社会見学の港巡りとか、
水無瀬島へ行くフェリーぐらいだったから。
ああ、中学の修学旅行は九州だったから、
帰りは、一日フェリーだったよ?」
そうみくりが自分の
船に関する話をしてくれて
「杏寿郎は?何か、思い出あるの?」
船に関する 俺の思い出を
聞かせて欲しいと言って来て
「そうだな、俺も、橋が出来る前の
水無瀬島へはフェリーで行った事があるし。
後は、まだ弟が小さい頃に、
琵琶湖でミシガンクルーズに乗ったくらいか」
「後は、ジャングルクルーズ位?」
「カリブの海賊は、
クルージングになるか?」
みくりの冗談に
こっちも冗談で返すと
人影もまばらな デッキを見渡す
「ここが、結婚式の会場だからな。
元々、結婚式はしてる所だからな。
その辺りの事は、このクインテットでは
問題ないだろうし、任せておけばいい」
「それも、撮影とブライダルフェア込み?」
「エキストラを用意しなくていいからな」
要するにブライダルフェアのお客さんが
挙式に参加するって事ね
「さて、そろそろ、中に入るか」
そう言って中に戻ると
船の中には大小幾つかの
部屋がある様で
それぞれの食事のプランで
会場を振り分けてある様だった
地元の和牛とフォアグラがメインの
鉄板焼きのコースで
鉄板のある場所は船内に3か所あるが
普段なら8席の座席をコロナの対策で
座席の間を開けて
2名×3組の6名にしているらしい
隣の人とくっつかなくていいのは
確かにありがたいし
プランのサービスでグラスワインが
サービスされると言う事だったので
ソムリエがデキャンタージュされた
ハウスワインを持って来てくれて
銘柄や特徴の説明をしてくれる
ハウスワインなら
今日の料理に合う物だろうし
間違いのない選択だろう
目の前に白い四角い皿に
盛られた 前菜が提供されて
冷静茶わん蒸しに
筋肉の煮込み
牛肉のお寿司が乗っていて
ハウスワインを楽しみながら
お料理とシェフがしてくれる
食材と後ろの大きな窓の向こうの
景色の説明に耳を傾ける
前菜の後にビシソワーズが
運ばれて来て
しっかりとした
ジャガイモの食材の味がして
「美味しい~、何杯でも飲めそう」