第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
割引…このエリアで
結婚式をしてたら
恩恵が受けられるんだった
とは言っても精々
消費税分割引とか
ワンドリンクサービスとか
1品追加とかそんなのだろうし?
「割引のサービス受けられるの?」
「ちょっとした、サービスだがな」
「と言うか、平服で大丈夫なの?」
ドレスコードとかあるのかと
心配して居たが割と普通に
ラフな服装の人ばかりで安心した
「特にドレスコードは無いからな、
今の服装で十分だが?それとも
買った、チャイナドレス着るか?
スリットは深いが、留めるやつで
調整出来ただろう?ドレスって
付くぐらいだから、ドレスの扱いだろう?」
「着ません」
「着ないのか?」
「着ません」
そう口調を強くして言うと
ちょっと残念そうにしているのが見えて
「今は…の話ね?」
「なら、後で…だな?」
自分の旦那さんながらに
杏寿郎が犬なら
凄い尻尾振ってそうな気がする 今
あんな残念そうな顔されて
今度はこんな
嬉しそうな顔されたらねぇ?
「その、みくり。
ついでにひとつ、お願いがあるんだが」
ついでのお願いがあると
杏寿郎が言って来て
こしょこしょと耳打ちをされて
あるお願いをされたのだが
そうなんだよな
この 一見すると素敵な旦那さん
ちょっと若干?
変態な感じがするんだよなぁ
「ダメか?」
「んー、まぁ、これ、
買ってくれたの杏寿郎だし、
トワイライトクルーズも用意して
貰っちゃったから、いいよ?」
「いいのか?みくり。
後でナシとか無いからな?」
そんな 全力で喜ばれたら
やっぱり無しにしてとは言えない…し?
「毎回それで…とかって言われたら
流石に嫌だけどね?まぁ一回ぐらいなら」
トワイライトクルーズの
乗船の受付の手続きをして
ワクチンの接種証明書と
陰性証明と検温を済ませて
クルーズ船に乗り込む
600人ほど乗れる
それなりに大きなクルーズ船だが
そんな人数は集まって居ない
「展望デッキ行くだろう?」
「船、ワクワクするね」
そのまま展望デッキに向かう
17時半に出航して
湾内を巡る2時間のコースだ
展望デッキになっている
甲板に出ると
景色が眺められる様に
外に向けて椅子が設置されていて
ゆっくりと船が港を離れて行って
ボー―――ッと汽笛が響いた