第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
ド定番のトロイメライを
弾いていると
小さい子供が隣に来て
じっとこっちを見ているのと
目が合ってしまって
「ねぇ、お姉ちゃん」
その後 とあるアニメの主題歌を
弾けるのかと聞いて来られて
YouTubeでストリートピアノしてる
ユーチューバーがその曲を
弾いてい居る動画は何回か
色んな人のを見た事があるから
ハラミちゃんに
よみぃさんとか
けいちゃんとかも
その曲を弾いていたから
良く分からない所を誤魔化しつつ
それらしい感じのを弾いてみると
「これの事、だよね?その曲」
うんうんと隣で いつの間にか
来ていた違う子供と2人で
主題歌を口ずさみ始めたので
ストリートピアノ動画あるあるの様な
そんな光景が広がって居たが
後ろに一人のサングラスの男性が
立って居るのがそのピアノに
映って見えたので
弾きたいんだろうなと
その人にピアノを譲ると
その男性が鍵盤の上に指を広げて構えると
さっき自分が弾いたのと
同じピアノなのかと
聞きたくなる様な
そんな レベル違いの演奏が始まって
その音を聞きつけた 人が
知らない間に周囲に間隔を開けながらも
ぞろぞろと集まって来て
知らない間に人だかりが出来ていた
「ミックスナッツ…ッ」
みくりがその聞き覚えのある曲に
タイトルを漏らすと
「アーニャのやつ」
「ピーナッツっの歌」
周囲の子供からも声がちらほらと漏れて
撮影をしていたから
ストリートピアノ系の
ユーチューバーの人なのかも知れない
トントンと杏寿郎が肩を叩いて来て
「神南港市の出身の音大生の
ユーチューバーみたいだな」
しぃーっとみくりが
指を立てて 杏寿郎の方を見て来て
しばらく その生の演奏に聞き惚れる
演奏の終了を待って
その場から去ろうとした時に
『すいません、ちょっといいですか?』
「え?は、い?」
何故か その人に声を掛けられてしまって
ある誘いを受けて
何故か こうして
連弾する事になってしまった
連弾なんてした事ないと
断わるつもりだったのだが
リクエストをしてくれた
小さな女の子が
聞きたいと言う目を向けていたので
どうにもあの目と期待を
裏切る事が出来ずに
首を縦に振ってしまって居た
小声で指示はしてくれるから
それに従いながら連弾をする