第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「でも、船上ウェディングとかって
少人数とかでも対応してくれるの?」
「割かし、リーズナブルな
親切な価格設定だったぞ?」
レンガ倉庫の辺りから
大きな観覧車の商業施設の方へ戻って来ると
ランドマークの神南港タワーと
みなとの博物館と
週末お仕事をする
オリエンタルハーバーが見える
オリエンタルハーバー側からと
こちらの商業施設側から
それぞれ 別の大型の
クルーズ船が就航しているし
その乗船所の間の部分からは
小型の港巡りの船の乗り場がある
その小さな港巡りの船の
チケットを購入するガラス張りの
建物があるのだが
「そう言えば、ここって
いつも前通るだけだけど何なの?」
その全面ガラス張りの建物の前で
みくりが杏寿郎に声を掛けて
その建物を指差した
「無料の休憩所…のイメージだがな
お手洗いにでも行くか?」
確かに入った事ないな
中どうなってるんだろ?
見た目は凄い目立つガラス張りの建物だけど
天井の高い開放的は
吹き抜けの空間は
無料の休憩エリアとして開放されていて
杏寿郎がトイレに行くと言っていたので
「あ、私も、行っとくから」
「待てと言いたいかも知れんが、
行先は別だからな?俺はこっちで
君はそっちだろう?」
男性用のトイレと
女性用のトイレを交互に指さして
杏寿郎がそう言って来て
お手洗いを済ませて戻ると
杏寿郎は市民作品の展示の
コーナーにその姿があって
港の風景の写真を見てる様だった
♫~♪ ♪ ♬
生演奏…にしては
随分と拙い演奏のネコふんじゃったが
聞こえて来て
その音の方を見ると
「みくり、あれ、ガラスなのか?」
そう杏寿郎が
広場になっているスペースの中央に
設置されている 1台のピアノを指差して
みくりに尋ねて来る
「あれっ!カワイのだ、
カワイのクリスタルピアノ」
ガラス張りの建物とマッチする
クリア素材のグランドピアノで
駅の構内やショッピングモールに
良く設置されている
誰が弾いてもいい
ストリートピアノの様で
小さな子供がたどたどしく
ネコふんじゃったを弾いていて
微笑ましく眺めていた
「奥さんも、1曲弾いて行くか?」
「やっ、私は、どうせ
黄色の途中で辞めちゃったから…」
「あの、ピアノを触ってみたくないか?」
とりあえず 1曲だけと