第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
中華街からレンガ倉庫通りまでは
徒歩で20分程の道のりだ
「そう言えばさぁ、さっき
ジャッキーチェンの話したじゃん?
昔さ、ネットでジャッキーチェンが
春麗の恰好してた画像見たんだけど。
あれって、コラかなにか?」
そうみくりがポツリと
ネットで見た事のある画像の話をして
「いや、あの時代のストⅡの
ブームは凄かったらしいからな」
そう言いながらスマートフォンを
操作して コスプレ画像を
みくりの方へ見せて来る
「ああ、それそれ。
映画のワンシーンなんだ。
セーラームーンとかさ、
チュンリーのコスプレしてる
髭で胸毛凄い人居なかった?有名な」
あの画像のインパクトが頭から離れないが
「レディビアードの事だろう?
オーストラリア出身のプロレスラーの」
そう言いながらレディビアードの
コスプレ画像を杏寿郎が見せて来て
「ああ、その人その人。
一回見たら絶対忘れないやつ。
色々と一周回って、可愛いのよね」
「君がどう何を、一周回って
そうなるのか気にはなるが。
レディビアードは、2020年に
プロレスラーは引退してるぞ?」
そんなしょうもない
取り留めのない話をしながら
歩いて居ると
杏寿郎が手を差し出して来て
差し出された手を取ると
手を繋いで 海沿いのプロムナードを歩く
「ふむ、中々に、贅沢だな」
「贅沢?何が?」
「世間一般の人が、仕事をしてるのに。
俺は奥さんと、海沿いのロケーションで
デートを愉しんでるんだからな」
そう言いながらギュッと手を繋いで来て
みくりも繋いで居る手を
ギュッと握り返す
「梅雨だって言うのに、雨
全然降らないよね?
今日だって青空のお天気だしさ」
梅雨入りをしてるのに
晴れ渡っている空を
みくりが見上げる
海沿いの商業エリアの辺りまで戻って来て
ここからレンガ倉庫までは5分少々と
言った距離の場所になるが
「こっちの結婚式場は、普通に
営業してるんだよね?あの
商業施設にも小さいチャペルあったよね?」
観覧車のある商業施設の二階の
遊園地になっているエリアに
ウエディングドレスが展示されている
ショーウィンドウがあって
その向かい側の広場になって居る部分に
少人数の結婚式を専門にしている
結婚式場がある
「この式場は、元から低コストの」