第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
その3枚のチャイナドレスを受け取るが
赤に金の組み合わせは
果たして地味なのか
確かに柄は小さいが
定番のチャイナドレスだと思うがな
カーテンが開いて
黒のミニのチャイナドレス姿の
みくりが出て来て
「こっちのは、お花の刺繍も
お花の色も形も種類も単調じゃないし
裏地は金色なんだね、見る?」
そのミニのチャイナドレスの
裾を少し捲り上げて見せて来て
金色の光沢のある裏地が見えるが
「黒に紫の花柄の方も、着てみるね」
似合う似合わないも聞かないで
またカーテンの奥に戻って
今度のも黒地のチャイナドレスで
ミニの丈のドレスしか渡してないのだから
「どう?こっちもいいよね?」
紫系統の色味の花柄で
全体の印象は統一されながらに
黒地の色味には冴える様な色合いで
華がありながらに 大人らしさもある
「いいな。黒も合うが、
紫も似合いそうだな」
そう言って紫のドレスを探しに行ったらしく
その間に 金色のチャイナドレスに着替えた
金色に刺繍も金糸だから
金色過ぎるな これはない
最初に持って来てた分は
これで最後かな?
もう一枚奥に赤のドレスがあって
「あ、でもこれは白なのか」
白地に赤の牡丹柄のチャイナドレスで
縁の部分も赤になっている
「白ってあんまり、
イメージに無かったけど、可愛いな白」
ジャッとカーテンが開いて
中からみくりが出て来ると
「ねぇ、杏寿郎。白、可愛い。
白のドレスもっと着てみたい」
そう自分の胸元を押さえながら
みくりがそう言って
杏寿郎の方を見上げて来る
今度はロングのを見繕って来たらしく
その手に数枚のドレスを持ったままで
右手で自分の口元を覆うと
ドレスを纏めて持っていた方の手で
試着室に戻れと促して来て
杏寿郎が持って来たロングの紫や
黒や赤のドレスを残って居るのと交換されて
そのまま杏寿郎は
また選びに行ってしまって
今度は白ばかり選んで持って来たので
「ねぇ、こんなに選ぶのに
着る人ている?」
平日のお昼時だから
食事を摂りに来てる人が
店の前の通りを歩いて行くのは見えるが
店内が貸し切り状態で
お店の人もユックリエランデネと
言うだけ言って
長くなりそうだと思ったのか
休憩をしに行ってしまって居て
結構な量の試着をさせられて
時折 写真を撮られては