第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そんな話をしながら
10分程歩いて
海沿いのエリアから
中華街に移動する
大した大きさの中華街ではないが
色鮮やかな色彩の看板や
食べ歩きを出来る露店が沢山並んでいて
行列の出来る有名な肉まんの店の前には
ソーシャルディスタンスを取りながら
並べる様に足の形のマーキングがしてある
その有名店の向かい側は
ちょっとした休憩の出来る広場になっていて
春節祭の時期には龍の獅子舞が
広場では舞を披露する様子は
毎年地元のニュースで出て来る
「コロナの影響で、閉店になった店や
春節祭の祭りも中止になっていたからな」
金曜日とは言えども 平日なので
週末の賑わいには程遠いが
「だから、今日、中華街に行こうって
言ってくれたんでしょ?」
「まぁな、とりあえず、着替えるだろう?」
杏寿郎が言うに
中華雑貨を扱ってるお店が
このコロナの影響で倒産して
その店舗と売れ残りの商品で
チャイナドレスのレンタルを始めた所らしく
「丁度、一筋向こうに
プリクラだけのゲームセンターがあるから、
ここで、チャイナドレス借りて
あっちでプリクラ撮るらしいぞ?」
元々が中華雑貨のお店だったから
靴とか髪飾りとか扇子やら
ふわふわの羽の首巻きとかも
オプションでレンタル出来るのか
「ミニも捨てがたいが、ロングも捨てがたい」
まだ 店に入る前なのだが
この人の脳内では
既に私のファッションショーが
始まってる様だった
「何色がいいの?やっぱり赤?
それとも黒とか?金?それとも
白とか。青とか緑は合わないだろうしな」
そう言えばさっきから
ちらほらとチャイナドレスの
女の子連れが中華街をバックに
自分達の写真を撮っているのが見えるから
「京都で、着物レンタルして
観光できるだろう?着物よりも
着るのも楽だしな。後、京都で
着物で観光地に行くと割引とか
粗品が貰えるサービスがあるだろう?」
「じゃあ、ここでも、
チャイナドレスだとサービスして貰えるの?」
夏祭りの日に浴衣で行くと
その地域でサービスがあるとか
そんなのと同じノリなのかな?
サイズも色も形も豊富な
チャイナドレスの中で
「どうする?とりあえず
めぼしいのを数着試着するか?
好みなのと似あうのが同じとは限らないしな」
そう言いながら
ハンガーラックに並んでいる
チャイナドレスから数着取ると