第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
この人誰かな? ホテルの人かな?
『そうでしたか、それは失礼を』
「いえ、それは大丈夫ですが…」
グイっと後ろから左の肩を掴まれて
そのまま杏寿郎の身体に
自分の身体を引き寄せられる
「みくり。会計に時間が
掛かってしまって居た様だ、
さぁ、そろそろいい時間だからな、
ランチでもしに行こうか?」
確かに9時から
120分のエステを受けて
メイクをして貰ってるから
時間としては丁度お昼時で
ランチの時間ではあるのだけども
そのままズンズンと
杏寿郎に肩を掴まれたまま
早足でその場から離れて行こうとするから
すいませんとその人に
頭を下げて その場から
半ば引きずられる様に移動して行く
「ねぇ、杏寿郎、どこに向かってるの?」
海側のエリアからは離れて
北に足が向かっていて
神南電鉄の線路が近付いて来る
「昼ご飯を食べるんだが?
行くだろう?中華街」
「行くっ!中華街っ、行きたいっ!
あの小さい肉まん食べたいし、
汁そばも食べたいし、後ね後ね、
中華ちまきも食べたい」
「俺は、あの店の小籠包が
食べたいけどな。折角だから
チャイナドレスのレンタルでもするか?」
中華雑貨を売ってる店もあるし
チャイナドレスもショートやロングのを
売ってるのは知ってるけど
「レンタルも出来るの?」
「試着も出来るぞ?
小物のレンタル出来るからな
購入となると、ハードル高いが
短い時間のレンタルがワンコインなら?
中華街での、結婚式もできるがな?」
「男性用はないの?」
「俺に、チャイナドレスを着ろと言う意味か?」
そう杏寿郎が変な顔をしながら聞いて来て
「そうじゃなくって、男性向けの
民族衣装とかあるのって」
「皇帝みたいなのか?
それとも霊幻道士みたいな方か?」
うーんとみくりが
唸り声を上げると
「どっちも似合いそうだけどね、
カンフースーツとかも似合いそうだよ」
「ブルースリーや、
ジャッキーチェンの様な感じか?」
「スト2に居なかった?足が燃える」
杏寿郎とみくりが
お互いの顔を見合わせて
「「フェイロン!」」
同時にそのキャラの名前を言うと
「あー、スッキリした」
「確か、フェイロンは香港出身の
アクションスタ―の設定じゃなかったか?」
「私は、麻薬捜査官さん使いだから」