第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
思い出したいのか
出したくないのか
出さないといけないのか
出さなくても良いのか
きっと思い出せば
思い出す程
さっきみたいに
彼と俺の境界性を無くして行くんだろう
「ねぇねぇ、杏寿郎。
あっちの杏寿郎とさぁ、
えっちな事しちゃったら浮気?」
「あの彼が、君の方を
抱くとは思わんがな。
それに、あっちの彼とは
君は合わないだろうしな?」
ニヤニヤとしながら
杏寿郎が言って来て
「どーせ、私には恥じらいも
奥ゆかしさの欠片もありませんよーだ」
「だが、その代わりに
君にしか無い物があるからな。
それに俺は、君の旦那さんだからな。
今の君に似合いなのは、俺だろう?」
「それって、性的な意味も含んでる?」
「いや、どっちかと言うと。
そっちの意味しか、
含んでないかもな?」
頭と身体を洗って
2人でジェットバスに浸かる
「お風呂からも夜景見れるんだね」
「神南港の夜景を観ながら
風呂に浸かれるとか、贅沢過ぎるな」
入浴を済ませて
備え付けのバスローブを羽織ると
持って来ていたダイソンのドライヤーで
髪の毛を杏寿郎が乾かしてくれて
「パジャマもあるけど、これで寝ちゃう?」
「全裸でもいいけどな、この室温なら」
バスローブの下は何もお互いに
付けて居ないから
そのまま所か全裸で寝てもいいと
そう杏寿郎が言って来て
ベット上に横になって
窓のカーテン 全開だから
今は夜明けが早いし 閉めないとなぁって
ぼんやりと眺めて居ると
よしよしと杏寿郎が
みくりの頭を撫でて来て
「もう、カーテン閉めてもいいか?」
あ 私が窓の方見てたから
夜景を観てるのかと思ったのか
「うん、いいよ」
そう言うと 杏寿郎が
ベットの頭元の備え付けのタブレットを
タップして モーター音がすると
窓のカーテンが自動で締まって行く
「カーテン自動なのっ?」
「ああ、そうだぞ?空調も
調光も、アラームもこれで全部出来るからな。
アラームの時間に合わせて、カーテン
自動で開いたりも設定できるぞ?」
「何それッ、ハイテクカーテンじゃん」
「家でも出来るぞ?したいか?
家のカーテンも自動開閉させられる
便利な奴があるぞ?
カーテンレールに引っかけるだけの
簡単な代物だし、アプリで外からでも
カーテンの操作が出来るからな」