第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「分かり易く言えば、
やってもいいか?って意味の、
初夜の夫婦がやり取りする定型文だ」
意味が分からない内容から
一気に身も蓋も無い言い方になったな
ああ だから 傘をさす…のか
柿は柿は何?
「ちなみにな話だが…、
傘問答の傘は、女が開いて
男が…さす、そうだぞ?」
そのやり取りをしていたのは
何時の時代なんだろう…な
そう思うと 違和感が生まれる
令和の今にはあまりにも時代錯誤だから
でも こうしたがるのは
あの時の彼と私は
このやり取りをする事が…無かったから?
結婚して夫婦には…ならなかった?
それとも なれな…かった?
なると約束していたのかすらも
私には分からないけど
でも 何故だか…それを
問うてきた彼に返事をしなくてはと
そんな気持ちが湧いて来て
どうにも自分の身が落ち着かない
「杏寿郎…さん…ッ」
「みくり?」
彼を呼んだのは
どっちの私なのか
私と私は隔たりもなくに
どちらの私も彼を求めていて
その声色は溶けて混じっていた
ススッとみくりが
自分のアソコが杏寿郎から良く
見える様になるよう
自分の手を大陰唇に添えて開くと
潤んだ瞳と
同じ様に潤んだ蜜口を
杏寿郎の方に向けて来て
その姿を見ていると
綺麗だと思うと共に
いやらしいとも感じてしまっていた
「みくり、こんなになって
俺を、求めてくれて居たんだな…」
そう言いながら
濡れた蜜口を指先でなぞると
くちゅり…と卑猥な水音が
整っていると言いたげに誘って来る
私が私との境界線を見失ってる様に
彼も彼との境界線を
見失っている様だった
彼に 彼が重なる
炎柱である彼が
「杏寿郎さん…、どうか、
私の濡れたここに、貴方の傘を
挿して…頂けませんでしょうか?」
「無論、そのつもりだ…
傘を挿させて貰う事にしよう」
クチュ…と亀頭に蜜口から溢れる
愛液を絡ませて馴染ませると
先程までの行為は無かったかのように
じっくりと中に馴染ませる様に
杏寿郎が自分の傘を挿して来て
「痛みは…無いだろうか?」
「…んんっ、はい、問題ありませんっ」
まるで 初めての処女でも抱く様に
ゆるゆると馴染まされて行く
「はぁ、杏寿郎さんっ、雨は…、
雨は良く、降っておりますか…?」