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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「何?あっち?」

杏寿郎が指をさしている方を見ると

あの傘のアーチのあった
観覧車のある商業施設があって

「え?真っ暗?」

閉店後もライトアップはしてる場所だけど

何故か 明かりが灯ってなくて

そのエリアだけが 抜け落ちた様に暗い

そこだけが暗いのだから

停電でもないのだろうが


パッと その真っ暗な中に
観覧車だけがライトが灯って


その観覧車に ピンクのハートが浮かぶと


その施設の裏側に見える
大きな高層ビルに

一瞬で明かりが全ての窓の灯って


「ねぇ、これ、杏寿郎。
こんな事する人、私ひとりしか
知らないんだけど?帰って来るって」

「ああ、俺も、その人だろうなと
思って見てた所だ、こんな事するのはな」


ビルの窓に文字が浮かんで来て


丁度その人らしき人から
杏寿郎のスマートフォンに
着信があって
ディスプレイで確認すると

宇髄先輩の文字


「はい、もしもし、煉獄ですが。
これ、宇髄先輩の仕業ですよね?」

『不死川から今日だって聞いたからさ、
でも俺、東京で仕事あってさ?
そっち、顔出せねぇから、せめて
お祝いのメッセージでもって思ったんだわ』

ビルの窓に浮かぶ文字を
みくりが指さして

「”煉獄 みくりちゃん、
結婚おめでとー”って書いてあるよ?」

その文字を読み上げると

『そう言う事なんだわ。でも地味じゃん?
ビルの窓の文字なんてさ、派手さに
欠けるじゃん?んでさ、花火あげたくてさ?
だら、不死川に時間いつかわからねぇから
花火は音がするから止めとけって、酷くね?』

そう不満そうな声が
スマートフォンの向こうからして来て

あの 宇髄先輩らしいと言えば

非常にらしいお祝いを貰ってしまったな

「宇髄さんっ!
ありがとうございました!」

そう俺のスマートフォンに
自分の声が入る様にして
みくりが宇髄に礼を言う

『そんなの、気にすんなてぇの。
なぁ、お前等さ…、幸せになれよ?
それも、派手に幸せになっとけ、いいな?』

と言うだけ言って通話が切れて


本当は 宇髄先輩は
全部知ってるんじゃないかって
そう思わせる様な そんな口ぶりで
それを 言わない辺りも

あの人なりの優しさなのかも 知れない


「みくり、流石にこの時間だと
その恰好じゃ外は寒いな。戻ろう」

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