第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
ダメだ ちょっと
力入れても持ち上がらないんだけど
「ううう゛ッ―――ンんッ」
「あ、奥さん、無理しなくていいから。
その顔が、欲しかっただけだからねぇ。
いい表情、頂きましたぁ~、どうも」
そのまま球体の水槽の前でも
表情やポーズを指定されて
ドンドン写真を撮られる
「大丈夫か?みくり」
顔に疲労が出て来てたのか
杏寿郎が声を掛けて来て
「ううん、大丈夫。
明日は、打ち合わせまでは
ゆっくりできるんでしょ?頑張る」
「これの次のドレスで、
終わりだからな」
と言う事は やっぱり
あの和テイストのエリアでも
撮影するんだよね?
あんなエリアにドレス合うのかな?
洋装よりも和装の方が合いそう
白無垢とか色打掛ならまだしも
あの和を全面に出してる場所に
不釣り合いな気がして仕方ないけど
でも ここのメインは
その3つのエリアだろうから
「お色直し、入りまーす」
撮影スタッフが声を出して
反射板を持っていたスタッフが返事を返す
お色直しに控室に戻って
用意されたドレスを見て
さっきまでの疑問が全部吹き飛んだ
「きゃああっ!これっ
凄いですねっ、いいんですか?着ても?」
「ええ、今からコレに着替えるので。
ヘアもドレスに合わせて変えますね~」
「このドレス、凄い人気なんですよ~。
予約が凄い詰まってる人気のなんです」
最後に用意されていたのは
真っ赤なドレスだった
でも ただ赤いドレスじゃなくて
メインになってる生地が着物の生地で
凄いインパクトのある晴れ着の
金糸がふんだんにあしらわれた
大柄の生地で百花の柄だ
スカートの部分にはオーガンジーで
ふんわりとしたボリュームもあるし
それで居て 所々の指し色の黒も映える
左の腰の辺りに大きなリボンが付いてるが
それは 金色の帯で出来ていて
その一本だけでなくて
無地の薄目のリボンと3重になっている
「このドレスが、一番お好みでしたね?
だって、表情が違います」
「髪も合わせて、
和風な飾りに替えますから」
ヘアアレンジを変えると言っても
使っている飾りを変えるだけらしく
「メイク、合わせてもいいですか?
奥様たれ目気味なので、目尻だけライン
強めに入れて跳ね上げて。赤乗せましょう」
ノリノリのメイクスタッフに
和風のドレスに合うメイクにされて