• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ


そうだ 彼女はそれを
酷く気にしていた

女として生きる人生も
自分にはおこがましいのだと

あれだけ俺が言葉を尽くそうとも

否定し続けていたのに…だ

「結婚するってなって、
思い出したのかよ。全くお前も
ふてぇ野郎だわなァ。随分な、
お気楽もんじゃねぇかよ。
それとも、何か、煉獄。
まだ、気掛かりでもあんのかァ?」

そう 不死川がスクリーンの奥に
問いかけるも 杏寿郎からの返事はない

あるからだ 気掛かりが

「煉獄。今、
お前は幸せなんじゃないのか?
今から結婚式をするんだろう?
なら、そんな顔をするな。
らしくもない」

スクリーンの向こうから
今の杏寿郎の顔を見ている様に
そう伊黒が言って来て

「伊黒。すまない。確かに
俺らしくなかったな。その通りだ」

「ふん、分かればいい」

その伊黒の顔を見て不死川は
伊黒のヤツ 満更でもなく
嬉しそうにしてんなと
そんな事を考えていた


『ヘアセット、して行きますね。
クセがかなりあるので、纏めますね』

「すいません、お願いします」

自分の髪の癖の強さは知っているので
ジェルでガチガチに固められてしまって
立ち上がってる前の髪も
斜めに流れる様に降ろされて
固められて
後ろの部分はサイドの髪と
ひとつに纏められてしまった

ヘアセットが終わって出て来た
俺を見て 不死川が腹を抱えて
こちらを指差して大笑いして居たが

「まるで、別人だな。
見違えたぞ、煉獄」

コンコンとドアをノックする音が聞こえて

杏寿郎が返事を返すと

「すいません、煉獄さん。
カメラの担当の方が来られたので
ご案内して来ました」

「ああ、そうか、すまないな。
すいません、どうぞ。
最終的な、調整をしましたので」

さっきまで杏寿郎のヘアメイクをしていた
ホテルのブライダルスタッフが

「チーフを、呼んで来ます。
最終の打ち合わせなさいますよね?」

そう言ってみくりの方の
支度を担当してくれている
チーフスタッフを呼びに行って
そのスタッフを伴って戻って来て

撮影を担当している下請け会社の
カメラマンと照明スタッフとの
打ち合わせ最終的に行って

「すいません、割とこっちの
絵コンテ担当が、無理を言いまして」

そう絵コンテを長机に広げながら
杏寿郎が話しているのを
ちょっと離れて 不死川が見ていて


/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp