第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
それから テラススイート側の
ブライダルの専門のスタッフが
遅れて到着して
ここからは もう説明の仕方とか
ブライダルの専門のスタッフさんだけあって
丁寧で的を得ていて
今回のCMでは 自由なスタイルの
結婚式を打ち出したいのだと言う
コンセプトだと説明を受けて
19時の開始には ゲストの受け付けから
撮影すると言われて
普通は友人が受付をするのだが
新郎新婦が受付をすると言うのを
するのでと説明される
そう言えば これは撮影の挙式だから
あっちのニーズを汲んで
こっちが絵コンテを仕上げて
普通の式場では出来ない様な
そんなサプライズな挙式を
演出したいと言うご希望だったらしく
コンテマンがそれに合わせて
絵コンテ上げて来たらしく
実際に営業中のアクアトピアの中を
移動しながら リハーサルを
する感じだったんだけども
本当の結婚式なら
自分達のああしたいこうしたいを
あれこれと相談しに
何度も通ってってなるもんね
要するに この結婚式は
テラススイートの
ブライダルの専門スタッフが
沢山の結婚式を見て来て
自分が理想とする 結婚式として
打ち出した結婚式の形なのでは?
挙式は鰯の大群の泳ぐあの大水槽の前で
披露宴はあの和風のデジタルアートの
エリアで行われるらしい
19時には 受付するんだったら
それまでに 用意しておく必要あるんだな
結婚式のCMの撮影後に
フォトウエディングの方の
HP用の短い動画の撮影と
画像の撮影をするらしい
それから聞いたのだが
お色直しをかなりしないとダメらしく
その理由が…ホテル側のプランの
アクアトピアの2人だけの
小さな結婚式プランに使用する
その画像も一度に撮影すると
「時間、掛かりそうだろ?」
とりあえず私は18時から
ずーっとドレスで居るって事ね
それは 理解した
「麻理恵先輩は来ないのかな?」
「今日ドレスが届くらしいが、
まだらしいぞ?」
「でも、本人が来るって言ってたよ?
最後に私に着せてシルエット調整するからって」
カツカツとヒールの音が
こちらに近づいて来るのが聞こえて来て
来たとその気配で
麻理恵先輩の到着を感じたのだが
「みくりちゃーん、ごめんなさいねぇ。
高速の降り口間違えちゃたのぉ~」
そのまま ガシッと
両手でみくりの腰を掴んで