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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



アクアトピアを後にして
午後からの打ち合わせの前に

商業施設に昼食を食べに行く事にした

「何がいい?肉か?カニ道楽もあるが」

「牛カツのお店もあったよね?
中華もあるし、何がいいかな。
でも、ソースとか跳ねない様なのがいいな。
これから打ち合わせも撮影するんでしょ?」

「なら、寿司にしよう」

「え?あのニュースに
連日出てた大手回転寿司?」

杏寿郎が腕組みをして
何を言ってるんだと言う顔をして

「あのなぁ、回転しない方の寿司屋だ」


ーー ドォオオオオン ーーっと

少し離れた 北側の方から
何かが爆発するような音が聞こえて来て

ドクン…ドクンと


自分の心臓がその音に反応する様に
自分の心拍数が上昇するのを感じて


自然光の入る様に設計された
港町らしい 波に見立てた

段々になった 屋根の商業施設に居たのに


あちこちから火の手が上がっている

この街ではない どこかの光景と重なる

人々が 悲鳴を上げて
逃げ場を求めてさまよう姿が

現実の姿と重なって見える


「みくり?どうしたんだ?
雑居ビルでガス爆発があったらしぞ?」

「ーー…を…」

俯いたままで グッと
みくりが杏寿郎の目を見据えて来て

「煉獄様、ご指示を。
このままでは被害が拡大してしまいます!」

そこまで言ってハッとした
一体 私は何を言って

その場で 杏寿郎が
右手で額を押さえたままで
その場で蹲っていたから

「杏寿郎?どうしたの?
とりあえず、ここから離れよ、ね?」

自分でも信じられないんだけど
そのままグイっと杏寿郎の腕を
自分の肩に回して
スゥっと息を吸い込んで地面を蹴ると

周囲の景色が流れる様に過ぎて

一瞬で その場から大分離れた場所に来ていて

自分でも何が何か分からないけど

「すまなかった、みくり。
全ては俺の所為なんだ…。
あの時の俺が、判断を誤ったから…なんだ」

そううわ言の様に言うと
すまないと何度も繰り返すから

「もう、変な事を言ってないで
ご飯に行くのっ!!でないと
午後から、打ち合わせなんだよ?お仕事」

「なら、任務の前に
うどんでも食べるとしよう」

杏寿郎が頭が痛むのか
頭を押さえながら言って来て

任務の前にうどんを食べる?
仕事と任務がごっちゃになっちゃってる?


あれ 前にも…


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