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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「あ、そうか、杏寿郎のお家は
田んぼが無いから、半夏生はしないの?」

「田んぼとその半夏生とやらは
何か関連があるのか?」

みくりが大水槽に向けていた視線を
杏寿郎の方に向けて来ると

「半夏生はね、タコ食べる日」

「いや、だから。俺が聞いてるのは
その半夏生にタコを何で食べるんだ?」

「半夏生は、田植えの済んだ頃でね。
しっかりと作物がタコみたいに
根を張ります様にってお祈り
する意味で、食べる様になったらしいよ?
タコには、疲労回復を促すタウリンが
入ってるから、田植えとかこの
季節の変わり目の疲れた体を癒しなさいって
そんな意味なんじゃないかな?」

「節分や、土用の丑の日なら
メジャーだがな…」

「節分は、年に四回あるんだよ?
あの節分以外の節分はスルーされてるけどね」

また 知ってても
知らなくてもどうでもいい話だが

「節分が4回あるのか?」

「季節と季節の変わり目だから、
節分なんだよ?日本には四季があるでしょ?
立春、立夏、立秋、立冬で節分。
と言っても、その前日が節分なんだけどね」

「そんな話、どこで知ったんだ?」

みくりが両手で巻き寿司を
巻く様な仕草をすると

「おばあちゃんが、家族全員分の
巻き寿司巻きながら、2月3日の
節分だけで良かったって言ってたから。
後は、田舎は秋祭りは鯖寿司だよ」

「何で鯖寿司なんだ?」

みくりがさぁと首を傾げて

杏寿郎がスマートフォンで検索すると

「昔は鯖は貴重品で、
鯖街道を使って、命がけで鯖を
若狭から京都まで運んで居たらしいな。
みくりのあの家の辺りは
県内でも内陸の位置だから。
鯖寿司の文化があるんだろうがな」

「鯖かぁ…青魚は苦手なんだよ。
でも、カツオのたたきも苦手だったけど。
高知で食べてから、開眼したから。
美味しいのを食べたら、変わるかもね」

大水槽の前を後にして
白い壁に額縁の様に切り取られた
その四角い水槽のひとつひとつを覗く

にしても 人気ないな

あの水のエリアが目当ての
子供連ればっかりだったのかな平日だし

「アクアトピアは、大人向けの
イメージが強いから。平日の昼間は
親子連れが、ゆっくりしに来るのかもな」

そう言えばここが出来た時に
子持ちのママの友人が
小さな子供は特に
連れて行きにくい空気って言ってたな

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