• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



杏寿郎が パンフレットに
向けていた顔を上げると 
みくりは既に
鰯の大群のいる大水槽の前に居て

「杏寿郎、凄いよ~。鰯沢山いる」

その大きな水槽の前に
透け透けの薄い布が
天井から垂れ下がっていて

その布にも 
鰯の大群が泳ぐ姿が映っているから

水槽の中の鰯の数以上に
鰯が居る様に見えるし

みくりが天井から下がっている
布を指差して

「こっちにも、沢山鰯が居るね」

「床にも鰯が…居るがな」

天井からのその布にだけでなく
床にも鰯が映し出されているから

薄暗い青い世界に調光された

この大水槽のある部屋全体が

まるで 海の中の様に感じられる

「ホントだ。床にも鰯居るね」

「この中には2万匹の鰯が居るらしいぞ?」

2万匹の鰯が群れを成す
その光景にみくりが目を凝らす

もっと沢山の鰯が居る大水槽は
他の県にもあるけど

このサイズの大水槽で

これだけの数の鰯は 珍しいんじゃないかな

キラキラとその身体にライトを受けて

眩いばかりの銀色の光を放つ

「綺麗だね、鰯」

「美味そうだな、鰯」

「あそこに居る、伊勢海老とか
真鯛とか、石鯛の方が美味しいんじゃない?」

「ウツボも居るな」

水槽の底の岩場の影に
隠れているウツボの姿が見えて

「ウツボも食べられるよね?」

「あの、デカい銀色の魚も
食べられるのか?」

水槽の中でも存在感のある
銀色の楕円形の魚を
杏寿郎が指さして言って来て

「ああ、あれ?ロウニンアジね。
小さいのは美味しいみたいだけど、
大きくなると毒がある事もあるみたい。
でも大水槽の定番の魚だよね?」

「あっちのデカいのは?」

と今度は底の方でだらーんと
して動き気の無さそうな
大きなグレーの魚を指差して来て

「あれは高級魚じゃん、クエは
鍋料理のイメージが強いから、
冬の魚だと思われがちだけど。
クエの旬は夏から秋なんだよ。
それを言うとね、土用の丑の日で
有名なウナギあるでしょ?
ウナギの旬も夏じゃないんだよ」

「そうなのか?土用の丑の日は
ウナギを食べる日なのにか?」

ウナギの旬が夏ではないと聞いて
杏寿郎は信じられ無さそうに言って来て

「でも、今は6月だから
もうすぐ、半夏生だよね?」

「はんげ…しょう?なんだそれは?」

聞きなれない言葉に
杏寿郎が首を捻る
/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp