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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第62章 例えばこんな結婚式を 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



それから程なくして
杏寿郎が着替えを終えて戻って来て

「丁度、8時半だな。出るか」

そう言って アパートを後にした

車に乗り込んで

しばらくぼんやりと外を眺めていて

「そう言えばさ、明日からの予定とか
何かあるの?明日からはフリー?」

「実はの話なんだがな、週末も仕事だ」

週末も仕事があると
杏寿郎が言って来て

「え?でも、泊まるんでしょ?ホテル」

休日出勤とか聞いてないんだけど

「金曜はその打ち合わせがある。
週末もその仕事絡みで仕事があるんだ」

結婚休暇…どうなったの?

二ッと杏寿郎が口の端を曲げて
ハンドルを握ったままでこちらに
視線を向けて来て

「その辺りは、ちゃんと
損しない様に、話はしてある。
君が言ってる通りに、この
地域活性のプロジェクトは
割と大掛かりなんだ。理由は…
臨海地区にある、大きな結婚式場が
潰れた事にあるだろうけどな」

臨海地区を代表する大型の
結婚式場が潰れたのはニュースで
取り壊しの映像を見たから知ってる

「あの、式場も有名だったからな。
俺も、何度か招待されて行った事があるが」

「大型の式場だったから、
ニーズの規模の縮小と、コロナが
とどめを刺したんだって言ってたけど」

「若年世代の倹約志向と、
結婚式離れが、原因でもあるが。
コロナが大きな影響を及ぼしてるのは
間違いないからな。ブライダル業界は特にな。
だから、この時代に、合ったスタイルが
この業界にも求められているんだろうな」

コロナの追い打ちで
ブライダル業界は厳しいだろうけど

「それは、リモート対応とか?」

「オープンテラスでの披露宴や、
感染予防の徹底をしてるのも
前提ではあるが、コンパクトで
リーズナブルで、妥協しないのも
今の時代らしいんじゃないか?」

妥協しない結婚式かぁ
一昔も 二昔も前の豪華絢爛な結婚式とは
時代の流れの変化で求めらえる物が
変わるのは当然か

「ああ、でも、リモートにして
会場での参加は本当の身内だけにしたら。
かなりのコスト削減になるのか」

「今は、宅配のサービスで
全国のゲストと離れた場所に居ながらに
同じ料理を食べたりも出来るぞ」

「あっ…そっか、
最初からコロナだからって
諦めなくていいって事か、結婚式」

杏寿郎が前を向いたままで

「そう言う事だ、そう…思わないか?」

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