第62章 例えばこんな結婚式を 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
スマートフォンでネットを見ていると
後ろから杏寿郎が声を掛けて来て
「みくり、調べ物か?」
「うん。アクアトピアの
HP見てたんだ。ずっと、行きたいな
って思ってたけど、行けず終いだったしね」
「前に行ったろう?あの大阪の
ニフレルみたいな感じなのか?
あそこも都市型の水族館だろう?」
前にデートで行った場所の事を
杏寿郎が言っていて
「ニフレルは水族館じゃないよ。
魚よりも、生き物多いじゃん」
「俺のあそこでの記憶は、
消臭剤の中のチンアナゴだな」
「ああ、あの展示方法は
確かに他所の水族館には無いかもね」
にしても 何とも
身も蓋もない様な表現だな
消臭剤の中のチンアナゴ
砂の中に埋まっている部分が
見えやすくする様に
透明の消臭ビーズの様な
ぷよぷよボールの中に
チンアナゴが埋まって居るんだけど
「でも、チンアナゴだったら
私は、京都水族館で
エサ食べてるの見た時の方が
衝撃的だったけどなぁ~。
って、話が逸れてたけど。
アクアトピアはイメージとしては
アートアクアリウム展寄りじゃないかな?」
みくりの言葉に
杏寿郎が顔を顰めると
「金魚だろう?」
「あっちには、金魚しか居ないけど
アクアトピアは、水族館だからね。
クラゲとかだったら、そんな
演出してる水族館があるよね?
確か、クラゲしか居ない水族館が
どっかにあったはずだよ…ああ、ここ
前にテレビで見たよ?倒産寸前だった
水族館を、クラゲで経営再建したんだよ」
多分ここの事だと思うけどと
その山形にあるクラゲで有名な
水族館のHPを見せて来て
「円形の水槽…良いよね」
「確か、アクアトピアにも
あったぞ?円形の水槽、確か
日本最大級?や、世界最大級だったか?」
「日本最大級…、みたいだね。
アクアトピアの球体水槽は。
でも、デジタルアートの部分は
チームラボが手掛けてるみたいだね。
ニフレルにある、あれみたいな感じかな?」
ニフレルにある あれと
みくりが表現して来て
前にニフレルを訪れた時に
子供達に混じってみくりが
長時間 その球体のスクリーンの前から
動かなくなった時の事を思い出す
嫌な予感がするな アクアトピア
みくりのストライクゾーンは
割と狭いが ドストライクだった場合は
かなりの長時間…動かなくなるからな