第62章 例えばこんな結婚式を 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
私があまり表舞台に立ちたくない
目立つことは避けたいと言う
私の性格を杏寿郎が理解してるから
その話その物に断りを入れてはくれたのか
今回の話を受けたのは
私が行きたがってたアクアトピアに
人が居ない時間に堂々と入れるから…が
そもそもの理由なんだろうけど…ッ
さっき 子供作るみたいに言ってたのに
上から止められてるって言ってたけど
いや 待てよ?不可抗力なら
仕方ないとも言ってた…な
上からの控えなさいを 不可抗力でしたので
押し通す つもりで居るのでは?
私の旦那さんの事だ あり得る…
うん あり得る 杏寿郎だもの
「みくり?どうしたんだ?
顔、変だぞ?」
「悪かったわね!変な顔してて
どこからツッコミ入れるか
考えてただけだから。その、
チームリーダーの話をさぁ
杏寿郎が受けたのって、アクアトピア
私が行きたがってたからでしょ?」
色々と確認したい事があったが
とりあえずは これだ
「好きだろう?水族館。
前に京都水族館のウエディングの
CM見て、してみたいって言ってたろ?
君と結婚式をするなら、水族館が
いいなと思ってたからな!俺は。
そんな時に、舞い込んで来たんだ」
「私が、行きたがってた
アクアトピアでの、結婚式の話?」
空いた皿を杏寿郎が片付けを
するべくに纏め始めてしまって
重ねた皿を持って
キッチンのシンクに向かうのを
みくりが杏寿郎の
服の裾を摘まんで引っ張りながら
ついて移動して
「今日の奥さんは、せっかちなんだな。
俺の服が伸びるだろう?」
「だって、そこ、大事じゃんか。
ちゃんと、聞いてないもん」
「実際に、式の受付は数限定の
申し込みの中からの抽選になるからな。
日程も、向こうが指定した
数日だけに限られてるから。
この話を受けなければ、自分達が
あそこで式を挙げるのは難しいと
そう俺は判断したから、
チームリーダーの話と
この件を受ける事にしたんだが?」
グイグイと摘まんでいた
杏寿郎の服の裾を
みくりが注意を引く様に
大袈裟に引っ張って来て
「あああっ、もう、何でかなぁ?
どうして、そんな事、しちゃうかな?
…好きなのですが?と言うか、
めっちゃ…好き、ありがとう~、杏寿郎」
そのまま 抱きつかれて
みくりからキスをされてしまって