第62章 例えばこんな結婚式を 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
確かに そっちも
古くから その臨海地区の
海にせり出した 埋め立てた土地に
かまぼこの様な形をしてる
ランドマークのホテルがあって
オリエンタルハーバーパークホテル
どこも有名な5つ星のホテルだけど
「行くのは、23日だからな
その日は、撮影があるから
寝るだけになりそうだしな。
元々、23日は出張扱いだしな」
何となく分かった
ここで杏寿郎が3つ
有名 5つ星ホテルを挙げて来た理由が
「もしかしてと思って、聞くんだけど」
「ああ、勿論そのつもりだが?」
成程 そうか もう
全部泊まるって事ね
「ああ、そのアクアトピアでの
結婚式の話もな、臨海地区の再開発
計画の一端だったりするんだ。
あの辺りの地域の活性化の為の事業だからな」
コロナでの 地域経済の落ち込みからの
脱却を図る為の地区計画の一部らしく
「アクアトピア自体が、去年の秋に
オープンしたばかりで、まだ1年もならないし。
このコロナの所為で、結婚式関連は
なかなか需要が伸び悩んでるのが現実だからな。」
「それは、あのネモフィラの時に
成瀬さんが言ってたし、実際に
結婚したって子は、社内に居るけど。
新婚旅行も、結婚式も出来てないって子は
何人か知ってるけどさ」
「そこで、臨海地区のホテルや、結婚式場、
ウエディングフォトのスタジオやカフェ
それぞれのノウハウを生かして
部分的な業務提携をする事になったらしくてな」
とそこまで話を聞いて
違和感を憶えてしまった
「ねぇ、杏寿郎。それって結構
大がかりな感じのプロジェクトじゃない?
それって、今回のCMだけの話なの?」
「その辺りがあって…の話なんだがな。
当面は、君との子作りは出来てしまう
のは不可抗力だが。控える様に
上から言われているし、もしかするとの
話だが、来年辺りには、
引っ越しする事になるかも知れん」
んん??ちょっと待って待って
杏寿郎がチームのリーダーだから
この件が上手く行ったら転勤とかなるかも?
と言うのは分かるけど
どうして 私が妊娠したらダメってなるの?
だって 私は杏寿郎が参加してる
このプロジェクトとは無縁なんだけど
「全部、麻理恵先輩とやらのお達しだ」
麻理恵先輩の名前が杏寿郎の口から出て来て
「え?どう言う意味?」
「ん?察しのいい君なら
ここまで言えばわかるだろう?」