第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
なんの過去のしがらみもない
この世界で 俺の記憶を全部
塗り替えてしまいたいと
断片的に残る
俺の 炎柱 としての記憶
一瞬の 欠片でしかない
その沢山の記憶の中の
君はいつも…
憂い顔か 泣き顔か…
困った様な笑顔でしかなくて
君の笑顔が見たい…
君に 笑っていて欲しい…と
「みくり。俺は
君の笑顔が、一番好きだぞ」
「もう、何それ?………杏寿郎?」
俺の言った言葉に
みくりが呆れた様に返して来て
それから俺の顔を見て 固まってしまって
そっと伸ばして来た指先が
俺の頬に触れて
その指先が濡れる
知らぬ間に零れた涙は
きっと俺の涙ではなくて
かつて
炎柱と呼ばれていた彼の物でしか無くて
「だから、君にはいつでも
笑顔で居て欲しいんだ」
「杏寿郎、泣いてるじゃん」
「泣いてないっ、…泣いて…ないから」
「ねぇ、杏寿郎」
コツンと痛い位に
みくりに頭突きに近い勢いで
額をぶつけられてしまって
「何をするんだ?みくり」
「幸せになろうね?杏寿郎」
ね?と みくりが
笑顔でそう言って来て
「当たり前だ!俺もそうなりたいし、
そうしたいと思ってる。
楽しい事、一緒に沢山しよう。
色んな物を見て、一緒に感じて。
そうして、夫婦になって行こう」
「もう、夫婦だってば。
じゃあさ、夫婦らしい事しちゃう?」
夫婦らしい事をしようと
そう提案されてしまって
「夫婦…らしい事?」
「そ。夫婦らしい事」
みくりが杏寿郎の手を取ると
その手の平にキスをして来て
そのまま 指先をちゅうっと
音を立てて 口付けると
自分の口に含んで来て
ちゅ…う…と 口に含んだ指を
圧を掛けながら しゃぶる様にして
舐められてしまって
「いいのか?」
「しないの?」
「いや、そりゃ…したいが」
舐めていた指を口から離すと
その手を自分のおっぱいの上に
みくりが導いて来て
ギュッと手首を掴んだ手で
押し当てられてしまって
「こっちの手も…」
反対側の手も 胸の所に
導かれてしまって
手首を持たれて 揉まされる様にして
触れさせられる
ギュッと手から溢れそうな程の
豊かな彼女のおっぱいを揉みしだけば
目の前の彼女がはぁっと
熱い息を漏らす