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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



この 籠の中の小さな

不自由な世界には

私と貴方だけしか居なくて


まるで 世界なんてどうでもいい様な


そんな  ふたりだけの 


小さな世界に


深い深い 海の 深海の底に

沈んで行く様な


そんな 小さな夢を見るの


貴方と私のふたりきりで


何もない世界で


貴方だけを感じて…


「ねぇ、杏寿郎」

「ん?何だ?」


でも それってきっと

凄く凄く 贅沢で

幸せな夢なのかも知れない


「今ね、私ね…、
杏寿郎と、結婚して良かったなって。
そう、思ってたんだ」


杏寿郎の奥さんになれて

幸せ…だなぁって

そんな事をしみじみとしながら


「俺が、君の旦那さんで。
君が俺の、奥さんで。
俺だって、そう思ってるぞ?」

ギュッとその身体に抱きついて
その胸に自分の耳を押し付ける


「ねぇ、杏寿郎。
幸せ…だなぁって、今ね、感じてるの」


自分の胸を満たしてる
この感情は きっと

幸せだって気持ち

ギュッと抱きしめられて
彼の指先が
知らぬ間に溢れていた涙を
そっと拭ってくれて

ギュッと胸が締め付けられて苦しくなる


「みくり」


胸に押し付けていた顔を
上げる様に促されて


「キス…してもいいか?」

「そんなの、いいに決まってる」


どちらからでもなく

お互いの唇を寄せて
そのまま 重ね合う


「幸せ…か?」


触れるだけのキスを繰り返して
唇を離すとそう杏寿郎が問いかけて来て


「うん、幸せ…だよ?」

「そうか、なら…良かったんだ。
俺と、ずっと、これからも
一緒に居て欲しい。
みくり。俺と、ずっと…」


きっとその 杏寿郎の不安は

あの時の後悔と罪悪感の所為で

あの時の私の火傷の痕は

今の彼も…縛ってるんじゃないかって


そんな不安を感じてしまって居て


ギュッと身体を抱きしめられてしまって


「みくり。
俺と一緒に、幸せになってくれ。
いや、違うな、幸せになろう…だな」


あの時の彼が 君にそう出来なかった

その後悔の念も

その彼の願いも…

幸か不幸か 分からないが


今の俺の願いと同じだったから



俺の言葉に目の前のみくりが
ふふふと笑ったかと思ったら


「もう、幸せだよ。杏寿郎」


塗り替えたい…と思って居た

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