第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そのまま 下着越しに
カリカリと引っかかれると
その部分から甘い痺れが広がる
「ん、ぁあんっ、ん、
杏寿郎…んっ、ふぁあ、んっ」
「声、可愛いな。
甘くて、もっと聞きたくなるし、
いつまでも、聞いていたい気分になる」
そんないつまでも
ずっと喘がされ続けるのはこっちも
困る
ちゅうっと唇を重ねて来て
そのまま 角度を変えて
唇を食まれながらキスをされて
「深い方よりも、そっとする方が
お好み…だろう?」
ちゅ…っ と軽く 触れるだけの
キスを何度も繰り返されてしまって
「ん、杏寿郎の、キス…好き…ッ」
スルッと背中に滑り込んで来た手の平が
背中を撫でながらも
ブラのフォックを外して来て
「好きなのは、キスだけか?」
「好きなのは、杏寿郎が…だよ?」
どこがどう好きかではなくて
俺が好きだと言われてしまえば
「参ったな、俺が好きだと来たか。
そう言われてしまえば、どこがどう
好きなんて、どうでも良くなってしまう」
「だからもう、いいって言ってるの。
杏寿郎、好き。杏寿郎が好きだって
言ってるんだよ、私は」
「俺からの好きも、君に伝えても?」
そう耳元で囁きかけて来て
スルスルと身体に残って居た
ブラジャーを剥ぎ取られて行くと
上半身は何も纏ってない姿になる
薄い灯りを受けて
そのカゴの蓋の影が
みくりの身体に 影を落として
その影を 杏寿郎が指先でなぞって行く
「悪く無い…んじゃないのか?
この、狭くて、他に何もない
不自由な世界に、俺と君しか居ないんだ。
他に何か、必要か?」
二人だけの ヴィラのなかで
どうしてこんな狭い世界に
ふたりして閉じ籠って居るんだろう
羨ましいと そう感じてしまって居る
自分が 居て
自分が彼と ドウケツエビみたいに
私には彼だけで
彼には私だけ
そんな 世界だったらいいのにって
彼の背中の奥に見える
そのカゴの網を見ながら
そんな事を考えてしまっていた
「杏寿郎が、居てくれたらいいよ」
「そうか。俺もそうだが?
みくり。君が居てくれたらそれでいい」
お互いの頬に両手を添えて
コツンとお互いの額を合わせる
閉じていた目を開くと
杏寿郎の目と目が合ってしまって
そのまま しばらく見つめ合う
どちらからでもなく
笑い出してしまって