第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「こうして見ると、
ライトアップされたバラのプールもいいな。
また、明るい時間とは別物の様だな」
ぼんやりとした プールのライトで
下から照らされて
まるでここは 小さな楽園か
何かみたいだって
そんな事をぼんやりと考えていた
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?どうしたんだ?」
「プール、また、入らない?
夜のプールもいいなぁって」
「全裸でか?」
「今脱いでも、後で脱いでも
どうせ脱ぐんだから一緒でしょ?」
「飲むか?あそこで」
「え?飲むって。全裸で?」
もう 隣の杏寿郎は
いつの間にか上を脱いで居て
上半身裸になって居て
いや プールに入ろうよって声を
掛けたのはこっちなんだけどもさ
「ああ。いいだろう?別に
全裸だろうがプールだろうが、
ここは俺と君しか居ないんだからな」
そう言いながらヴィラに備え付けの
冷蔵庫の中から 地元の瓶入りのビールを
2本取り出すと その栓を抜いて
そのまま 部屋の中庭へと続く
ガラスのドアの前で
下の服も全く気にする様子もなく
脱いで 下着姿で プールの方へ
杏寿郎が向かって行ってしまったから
「待ってッ、杏寿郎」
「慌てて脱がなくても、いいがな。
それとも、俺が脱がせるか?」
プールサイドにビールを置いて
杏寿郎がこっちに戻って来ると
グイっとみくりの上の服に
手を掛けてめくり上げて来るから
脱がせやすい様に両手を上げると
脱がせた服を
ポイっと書き物をするのに
部屋に設置してある机の椅子の
背もたれに掛けると
下のズボンにも手を掛けて来て
これもまたスムーズに脱がされてしまって
「杏寿郎…、愛想無いから」
「ん?そんな物が欲しかったのか?
プールに入りたいって言ったのは君だろう?
下着…残してるだろう?さっき
気がついて居たが、あえて言わなかったが」
今日 着けている真っ赤な
上下のセットの下着は
杏寿郎が言おうとしている通りに
今日の新婚旅行の為に新調した物で
「これが白なら、俺の色に
染まります…とでも言いたい所だが。
既に、染めて来てくれたんだな。
俺の…色、だろう?その赤は」
「自分で選んだら…、真っ赤なんて
買わない…よ、下着…の色。
今更、染まらなくても…もう、
染まってるよ?どこもかしこも…」
赤い 赤い
杏寿郎の 色に