第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
元々あった古民家を
2年かけてリノベーションを
ご夫婦でしたと言う
和モダンなテイストの古民家レストランで
純日本家屋に
ガラスのステンドグラス風の電気のカバーが
凄いお洒落だなぁって思って見ていたら
「みくり。
上、が気になるのは分かるが。
上ばっかり見てると小さな
段差が多いから、転ぶぞ?」
島花と言うお店の名前に
ちなんであるのか
お花のモチーフと
海のモチーフの物が
あちこちに隠されていて
『みゃーんっ』
真っ白の猫がトトトと
廊下の飾り棚のベッドから
降りて来て
スリスリと足元にすり寄って来る
「むっ、看板猫か?」
「杏寿郎、ここ猫カフェだっけ?
あっちにもこっちにも、
猫ちゃんが居るんだけど?」
あちこちに キャットタワーや
猫のベッドがあって
『保護猫の一時預かりもしておりまして、
島の捨て猫の保護活動をしてますので』
宇梶さんの同級生の
このお店の奥さんがそう言って来て
普通の猫カフェだけじゃなくて
保護猫カフェとかも増えてるもんな
「ちょ、縁側っ。杏寿郎、見て!
猫ちゃんっ、沢山いるんですけど?」
『お食事のスペースは
区別しておりますので、
こちらの棟は猫ちゃん達と
遊んで、寛ぎながら。
お食事も楽しめるので』
案内されている最中なのに
みくりがふらふらと
縁側の猫の一団に混じろうとしていて
「にゃーん、猫ちゃん可愛い~。
ここに居たーい。住みたい」
「住めません。ホラ、猫に
混じってないで、人間に戻りなさい」
「あそこ見て、こっち見てるよ」
そう言って みくりが
上の梁を指差して来て
その指の差す先を見ると
天井に近い 梁の上に
等間隔に猫が3匹 並んでいて
こっちをじっと見ている
「降りられるのか?」
「あの高さなら、問題ないよ。
ドアあるでしょ?あのドアのさ
狭いあの上に乗ったりするよ?猫。
カーテンのぼったりとかね」
『カーテンのぼるのが好きな子が
いますいます、この子がカーテン
すぐにのぼっちゃうんですよ~』
そんな話をして
そのまま そこでまったりとしていて
あ しまったと
3人で顔を合わせると
案内をしに行ったのに
戻ってこないから
別の人が様子を見に来た様で
『ここに居たのか?戻らないから
どうしたのかと…。すいませんご案内を』