第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「一生、退屈はしなくて
済むだろうなって、感じたんだが?
君と過ごしたら、毎日
楽しいだろうなって。
実際に、俺がその時に、そう
感じたのは強ち、
間違いでも無かったしな」
「何それ?でも、ホタテ食べられなく
なったんじゃないの?」
「イメージだけで作り上げた世界を、
君は割と、一言で壊すだろう?
ホタテの事にしてもそうだが、
俺のイルカのイメージも
覆して来ただろう?後…、蝉の話とかな」
「蝉の話?あれは有名な話じゃないの?
ナイトスクープでやってたでしょ?」
ハンドルを握りながらも
みくりがそう返事を返して来て
「ダンゴムシの話も、
昔テレビで毒が無いから、災害時に
非常食として食べられるって。
凄い真剣にその人が話してるの見たけど。
いや、人が腹いっぱいになるだけの
ダンゴムシの確保が面倒じゃんって。
テレビにツッコミなら入れたかったけどね」
「今度は俺のダンゴムシの
イメージを変えてくるつもりか?」
「ダンゴムシって、
赤ちゃん産むって知ってる?
昆虫って卵でしょ?でも
ダンゴムシは赤ちゃん産むんだよ」
どうでもいい 豆知識……来たな
勝手にその無駄知識を
みくりに話をさせて置けば
ずっと永遠に話してくれそうだしな
「ダンゴムシは好きなのか?」
「虫?虫はどっちでもいいけど。
虫の中なら、好きかな?
ダンゴムシ欲しいの?
Amazonでペット用の
ダンゴムシ売ってるよ?」
「ダンゴムシを買うのか?」
「ダンゴムシ、売ってるよ?
マジックポーションとかって」
「なんだその、MP回復しそうな名前」
嘘だと思ったら見てよって
みくりが言って来るので
Amazonで調べると確かに売ってる
「そのページにさ、オススメでさ。
ハートのまりも出て来るでしょ?
そんなん、あるんだなぁって」
「欲しいのか?まりも」
その問いかけに
みくりが不思議そうな顔をして
「いや、要らない。
アベニーパファーって知ってる?
昔さ、ミドリフグがね?
ゲームセンターに景品で入っててさ。
淡水のフグが欲しかった時期があったのよ」
「あの池で、飼うつもりだったのか?
その、アベニーなんたらも
フグなんだろう?」
「値段は、問題ないのよ
あの子ね?1匹500円とかだから。
ただ、諦めたのは…。混泳が…ちょっとね」