第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
その並んでいる瓦の中に
遠くからでも その存在感を
際立たせている
1枚の金色の瓦が見えて
「ねぇ、杏寿郎。ここからでも
なんとなぁーくになんだけどさ、
あれさ。お知り合いじゃないかな?」
「君も見つけてしまったのか、
俺も、なんとなーくには、
嫌な予感はしてたんだが。
確か近くに、海沿いの温泉があったか?」
「この島は温泉地だけど、
水無瀬島に海水浴と温泉が
一緒に出来る場所があるって
聞いた事あるけど。
あそこじゃないかな?温泉って」
そう言って 砂浜にある
竹の柵で囲まれた
建物をみくりが指さして
その竹の柵で囲まれた
建物は脱衣場らしく
海に面した 温泉があるらしかった
「折角だからと言いたい所だが、
温泉は一緒には入れないか」
「あ、でも、あれなら入れるよ?
前にも一緒に足湯したよね?」
その建物の横に
足湯の看板があって
みくりがそれを指差して
杏寿郎に言って来て
「タオルのレンタルあるかな?
あったら、助かるんだけど」
金色の瓦を見るのは止めて
その竹で囲まれた建物の隣に
設置されている 足湯の前に移動する
「タオル、あるぞ」
砂浜の向かいにあるホテルが
管理をしてるらしく
ホテルのロゴが入ったタオルが
箱に収められていて
その隣が賽銭箱の様な料金箱になっていて
足湯タオル 100円と書かれている
温泉の脱衣場の建物から
屋根付きの足湯が 砂浜にそって
ずーっと伸びていて
ここから 隣との距離を気にせずに
間隔を広く取って 足湯が出来そうだ
と言っても 平日だからなのか
誰も居ないんだけど
「誰も居ないし、貸し切りだな。
どこがいい?」
大パノラマで広がる
砂浜の好きな場所で
足湯を楽しめる様だった
「あの時みたいに、遠くに眺める海も
いいけど、目の前の海を見ながら
波の音を聞いて、浸かる足湯も
贅沢で素敵だね」
適当な場所に腰を降ろして
足湯に浸かれる様に
履いていたズボンを捲り上げながら
みくりがそう言うと
「ここから見る名勝も、
温泉の足湯も、隣の君も
貸し切りだからな。贅沢だな」
「もう。最後のは、余計だよ」
「そんな事は無いだろう?
カッコイイ素敵な旦那様が
毎日、貸し切りなんだから。
贅沢だとは言ってくれないのか?」