第60章 2人のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
シャワーを浴びていたのか
していたのか
どっちなのか 分からないまま
シャワーを済ませるついでに
今日使用した水着や
ラッシュガードもシャワーで
汚れを流して 風呂場に掛けて置いた
髪を乾かして
着替えと化粧をすると
身支度を整えて
目的地である南水無瀬市を目指す
高速道路ではなくて
時間もあるし
ゆっくりと島の外周の
海岸沿いの国道をドライブしながら
島を南下する事にした
「ちょっと、時間も早いし
寄り道して行くか?」
確かに夜光虫は
日が完全に落ちないと見れないだろうし
余裕を持って出て来たのも
その為なのかも知れない
「うん、そうだね」
みくりがそう返事を返すと
杏寿郎がウインカーを出して
左折すると
とある 海水浴場の駐車場に
車を入れると 車を停めた
今は海水浴シーズンではないから
駐車場も無料で開放されていて
海辺の散歩や釣り
犬の散歩の地元の人が居る位だった
「日本の渚百選」
「日本の水浴場88選」
「日本の夕陽百選」
と書かれた看板と
日本の名勝と書かれた石碑が立って居て
立派な松林が砂浜にそって続いている
日本の海水浴場なんて
どこでも松林と砂浜がセットだから
この辺りの景色だって
日本三景の宮津の天橋立と
そんなに大差らしい大差もないけど
この 場所も同じ様に見えるけど
説明書きの看板によれば
約5万本の黒松が生い茂り
白い砂浜が約2,500mにのびる
県でも随一の白砂青松の松原で あると
スマートフォンで天橋立の情報と
つい見比べてしまっていて
範囲のおける松の密度はこっちの方が上なのか
「あっちに、プロポーズ街道と言う
道があるらしいぞ?」
「なにそれ?この松原の景色とは
無縁なイメージなんだけど?」
そんな会話を交わしながら
歩いて居ると その
プロポーズ街道と言う物が現れて
松原を楽しみながらに
木の柵に設置された 板状の瓦に
瓦ぬ 愛のメッセージが記されていて
その一枚 一枚のメッセージを
流し読みしていると
「ああ、この近くで作れるらしいな。瓦」
良く 観光地とかにある
メッセージ煉瓦とかそんなイメージだろうか?
「ここにメッセージ残してる人達って、
結婚したのかな?とかって
そんな事を考えちゃうけどね」
「県内だし、知り合いも居るかもな?」