第59章 2人のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
それ以上の詮索は出来ずに居て
一層の事…こうして身体を繋げば
それが見えてしまえばいいのに
そんな 出来もしない事が
出来ればいいのに 等と
そんな事を考えてしまっていて
「みくり。愛してる。
俺は、君で良かったとそう思ってる。
これからもずっと、一緒に居てくれるか?」
「杏寿郎が、要らないって
言わない限りは…っ、居たい…。
貴方と、ずっと、一緒に居たいッ…」
みくりの感情の前にある
ワンクッションの様な
隔たりの様な 本音を隠す言葉
俺が彼女を 要らない と言わない限り
言うつもりなんて 更々無いのに
どこかしらに その言葉が
今でも 時折顔を覗かせるから
彼女は 何に対する
罪の意識に 囚われ続けているのか…
知る術を…俺は持ち合わせていない
いや あるか ひとつ
彼女のそれを 知っている可能性の存在が
あるには…あるが
俺に分かる事があるとすれば
無理に問い詰めて
吐き出させるのは
彼女を追い詰めるだけだと言う事位だな
なら 今は…
俺と一緒に居たいと言う
その言葉を素直に喜べばいいだけの事
「みくり」
「杏寿郎…っ、んっ」
ちゅう…と 唇を重ねつつ
ズンッ ズンッと
彼女の奥を突き上げる度に
みくりが
喘ぎ声を上げて その身体を捩らせる
「あんっ、はぁあんっ、んっ、あぁっ」
抱きながらに 飢えて行く様な
そんな奥底の渇きを感じながらに
紛らわせるかの様にして
自分に縋り付いて来る
彼女の身体をかき抱きながら
抱いた
深い奥底まで 突き立てて
責め立てれば 彼女の中が
俺のソレを求める様にして
包み込んで 余す所なくに
締め上げて来る
「やぁ、あぁっ、んんっ、
杏寿郎っ、好きッ…んっ、あぁンんッ」
「みくり、好きだ…。
君が、好きだ…、みくり」
ギュウッとその身体を
自分の腕に抱きしめて
唇を塞ぎながら 彼女の奥の
深い場所に 自分の熱を解き放った
「んんっ、はぁ、杏寿郎…はぁ、はぁ」
乱れた呼吸を繰り返す
みくりの身体を抱きしめながら
崩れる様にして
赤い 水面から 下に広がる
青い 世界へと 沈んで行く
みくりの顎に手を添えて
彼女の口腔内に
自分の口腔内の空気を吹き込んだ
ゴボゴボ…と